《サザンビーチ~烏帽子岩アイアンマンスイム有志練習会報告》
サザンビーチから烏帽子岩まで往復3.8km、4.0kmでも3.5kmでもなく3.8km…
ロングディスタンスのスイムの距離と寸分違わぬこの距離は、トライアスロンに取組む人間としては最も魅力的な数字。ここにチーム拠点があることに、運命・使命すら感じていて…
ということで、茅ヶ崎合宿初日、一種目目のスイム練として有志による遠泳を企画。トライアスロン競技でも最も命の危険があるスイムパーツ、有志練習会とはいえ、安全のための事前調整と当日の安全対策は可能な限り行った。
実施2日前
茅ヶ崎市役所農業水産課担当職員の方付き添いのもと、茅ヶ崎漁業協同組合に赴き最終打ち合わせ。より安全な企画に内容を一部修正して、当日影響のありそうな、しらす船や地引き網船等と県への連絡をお願い。
前日
最終の内容を湘南海上保安署に連絡にて手続き完了。参加資格は3.8km泳いだ実績があるか同等の泳力ある人で、日頃コミュニケーションとれている知った顔(^_^)b とはいえ何があるかわからないのが海。保険として浮き袋とフィンを購入。
(余談)
このエマージェンシーフロートは水泳の補助具というよりは、団体泳の目印として極めて有効なアイテムだった。漁協の方が言っていた通り、人の頭なんて近くにいても認識しづらい。この浮き輪プカプカが常に進路目印となった。
そして迎えた当日
参加者16名
海は広いな大きいな~♪ 行ってみたいな烏帽子岩~♪
常日頃から烏帽子岩に思い入れのあるメンバーが集まった!(^^)!
いつも指差しながらも行けなかった、近いようで遠い存在の烏帽子岩。
「今日こそみんなで行くぞー!」っと妙なテンション(^^;)
強力なサポーターは地元の“サーフ90茅ヶ崎ライフセービングクラブ”の皆さん。
スタート前のブリーフィング
「脅かすわけではありませんが…」と、先週サメ出没情報。“シャークサイン”とその後の対応方法と「決してそこで人生諦めないように…
(・_・;)」という重要なアドバイスをもらいスタート。
16名まとまっての団体泳に対して、なんと!
レスキューボード6艇…がぐるっと囲んでくれて…
救護ボートIRB(2名)…がフォローしてくれて…
マリンジェットPWC…が外周を巡回してくれて…
という、VIP待遇、安心して泳ぎに集中できました。
烏帽子岩に向かって泳ぐのは、何だか神聖な行事のようでした。
みんなで泳ぐのが楽しくて、到着前から終わっちゃうのが残念…という思いが込み上げてくるほど順調に前進し続け、予定通り45分で烏帽子到着。
いつも遠方に眺めている烏帽子も写真や作り物ではないのに、何故か「本物!」「生えぼし!」と歓声。
一言でいえば“感無量”
烏帽子を至近距離で見た感想は“意外と小さい”
証拠写真を撮って、今度はサーフ90の黄色いコンテナ目指して往路とほぼ同じペースで1.9km
穏やかながらも流れがあったり、漁船が接近したり、直線往復のコース設定でも一路目指すのは意外と簡単ではなく、それでもロスなく事故なく無事帰還できたのはライフセーバーの皆さんのおかげ。
「海での事故を未然防止するために自分たちはいるから、きちんとサポートできて良かったです」「皆さん泳ぎ馴れていてサポートしやすく、安心してみていました」と言われ、本当に恐縮です。
多くの理解者と協力者、そしてチームワークにより、良い練習…というより、貴重な体験ができました。
手探りスタートで、諸届けの多さに笑っちゃいましたが、勝手に泳がないで本当に良かったです。
(おまけ)
スイムアップの興奮さめやらぬ中、2種目目3時間スピニングに移動はレースさながら、さらにバイク終了後の仕上げ2時間ランは「2時間も!」というよりは「あと走るだけ」「早くおわらせたい」…
とまさにレース中の心境満足度の高い、合宿初日でした。
報告:斎藤
素晴らしい企画、無事終了、お疲れさまでした。
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka