【Road to KONA 2013】 世界選手権出場権獲得レポート ~青木選手~

IRONMAN CANADA

レースリポート(長文orz)

RTK宣言3年目にして念願のコナスロットを獲得することができました。
2002年の初IRONMAN完走(五島)以来12年目、トライアスロンデビュー以来17年目の遅咲きですが必ずIRONMAN WORLD CHAMPIONSHIPを完走しコナのフィニッシャーメダルを持ち帰りたいと思っています。

トライアスロンで出会った沢山のチームメイトや友人、そして練習仲間が私の財産であり、何もハワイの世界選手権に出ることにこだわらず楽しくフィニッシュすることや練習で切磋琢磨することだけで十分だと、そう思う時期もありました。しかし世界の最高の舞台、トライアスロンの聖地で行われるIRONMAN WORLD CHAMPIONSHIPに出場したチームメイトの充実した笑顔のフィニッシュシーンを、そしてあのイエロージャージを着て走りきった姿を見て鳥肌が立ち涙がこぼれ、やはりこの舞台に立つこと、それに挑戦する気持ちが大切なんだと思うようになりました。

そんな思いでエントリーしたIRONMAN CANADA。猛暑で練習が思うように出来ず、6月のIRONMAN 70.3 Centrair 以降身体の疲れがとれず、7月から8月は極度のスランプでフルアイアンマンの完走すら出来ないのではないかと弱気になっていました。そんな時にスランプ脱出のきっかけはチームメイトとの練習でした。スイムやランのフォームチェックをしてもらったり、仮想カナダの峠コースを競いあったり、皇居ランでもいいペース走が出来ました。

そしてIRONMAN CANADA1週間前。相性が良く7年連続出場してる手賀沼トライアスロン大会でコンディションをチェックしました。大事な大会の1週間前でやや無謀だったかも知れませんが結果的にここで自信とレース感を取り戻す事ができた事が今回のレースに繋がったと思います。

相変わらずレース前の緊張感をコントロール出来ずレース二日前から睡眠薬を飲んでも眠れず、睡眠不足でレースの朝を迎えました。2000名を超える参加者の割にトイレが少なく、トイレ待ちでウォーミングアップの時間が全くとれないままスイムがスタートしました。その影響なのかスタート直後に高心拍、過呼吸のような症状になりました。まさか、カナダまで来てスイムリタイアか?と頭をよぎりましたが、慌てず立ち泳ぎでしばらく休憩してリスタート。その後は終始バトルに巻き込まれながらも64分でスイムアップ。

寒さ対策でアームウェットを着けたままバイクスタート。
バイクは終盤の30kmの上りに備え、前半は抑え気味でいく作戦でした。平地や下りは外国人のパワーでどんどん抜かれ上り坂で追いつくパターンで25kmの折り返しでは100位くらい、おそらくエイジで15番くらいかなと、俄然元気が出てきました。そして終盤の上り坂では面白いくらいに外国人をパスし、それでもランに脚を残せた感じで5時間23分でバイクフィニッシュ!

そして今シーズン1番練習したランパート。
アップ&ダウンのあるコースなので上りは頑張り、下りは休むメリハリをつけて行く作戦です。かなり脚が残っていたのでスタート直後の3kmは楽にキロ4分30秒でペースをつかみ、折り返しまでは仮想エイジ15位とし、同エイジをパスしたり、パスされたりをカウントしました。

そして10kmの折り返し。
おそらく12番くらい、すぐ後ろに大西選手、山本選手、石田選手。「みんなでハワイに行くんだ!」同エイジのチームメイトが後ろから追いかけてくる事はプレッシャーでは無く、勇気や元気をもらえました。そして1周回目の終わり頃から脚が売り切れ始め、気分転換にトイレに行きましたが、体力をかなはら消耗し意識が弱くフラフラ状態。あそこであきらめなかった、頑張れたのは何故だか記憶がありません。そして2周回目、気温も上がりエイドでは水を被り、歩きました…立ち止まりその1kmはついに7分台。

やっぱりここまでか?

でもあきらめませんでした。
ジェルで補給し、脚を冷やし、クランプストップを使い復活、30kmの折り返し以降はチームメイト、日本人選手と声をかけあい、また沿道の日本から応援に来てくれた方々からも元気をもらいました。ラスト3kmで同エイジ2人にパスされ、おそらく15位くらい、なんとかロールダウン圏内だと確信し最高潮に盛り上がるフィニッシュゲートを飛び跳ねながら駆け抜けました。

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結果は10時間5分 エイジ9位

45-49歳は参加者も多くハワイのスロットは13個。

やりました!

応援していただいたみなさん、一緒に練習を共にしたみなさん、期待し、そして鼓舞してくれた大塚さん、ハワイの素晴らしさを教えてくれたハワイフィニッシャーのチームメイトのみなさんに深く、大きく感謝します。
ありがとうございました。

青木

 

とにかく最高の結果です。ハワイまで1ヶ月と少しですが、しっかりと体調整え、「本戦」で最高のパフォーマンスを期待します。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka