柴田です。
先日壮行していただいた、ウルトラトレイル デュ モンブラン(UTMB)のレース報告です。レースの雰囲気ですが、当初、参加する私自身、1トレランの大会という認識が強かったのです。が、その想像を超え、シャモニー(と、モンブラン周辺の街)をあげてのイベントという雰囲気、大会の規模、確かにトレラン世界選手権と言っても過言ではないムードがありました。(参加する前は大袈裟だと思ってましたが。)
スタートのときには、音楽、アナウンスで盛り上がるのですが、その時、すごい大会に来れたんだと、感極まるものがありました。
夫婦でUTMB参加ということで、日本のTV局の方々にも質問をされたりしましたが、夫婦別々に走る予定というと、皆残念そうでした。夫婦睦まじく166K、という絵が望ましかったのでしょう。
今回は天候が不安定で、スタート当日の日中帯は大雨、スタートはしたものの、21K地点のエイドに到着した時点で、コース途中の氷河が崩れたとの事で、レースの中止を知らされました。大会が手配した電車(夜中に緊急で稼働!)でスタート地点のシャモニーまで戻りました。
この時点で夜中の2時、同宿の日本人とやけ酒の準備をしておりましたが、大会からのSMSで、当日6時に再集合、バスで本来であれば78K地点のエイドまで移動し、そこから再スタート(希望者のみ1000人限定)する旨、連絡がありました。急いで100K前後の距離用に装備をパッキングし直し、2時間程仮眠を取った後、バスの出発地点まで向かいました。
※40個用意していたザバスピットインは、20個になりました。 ^^;
但し、前日既に膝に痛みが来ていた妻は、再スタートはしないことにし、応援に回ることにしました。
78K地点のエイドはクールマイヨールというイタリアのスキーリゾートであり、CCCという98Kの別レーススタート地点であります。コースは、モンブランの周囲を1周166Kまわるものから、ほぼ半周、90K程度するものに変更になりました。
翌日の天気は上々で、一部区間を除いてはTVやDVDで見たものを超える、壮大な景色、極上のトレイルを味わうことができました。
但しその一部区間(グラン コル フェレというコース最高地点です)では、急な天候不順による雨や雹と強風による寒さで、命の危険を感じました。
(大袈裟ではありますが、もし足が止まって動けなくなったら、寒さで本当に危険だと思います。)
コースは全て、山を登り、下って麓の町・村がエイドというコースレイアウトになっており、その町・村で歓待を受けます。そのコースレイアウトから、単なるトレランのレースに参加しているのではなく、村から村を旅しているような感覚でした。
※ツールドモンブラン(UTMB)のコースは、本来トレイルデュモンブラン(TMB)という、7〜8泊かけて巡るトレッキングのコースをトレランレースに使用しているとの事で、コースレイアウトが村から村になっているのが納得です。
タイムを気にせず、完走第一でレースに参加していたこともあり、順位・タイムは遅かったものの、無事完走することができました。実は、10時以降のゴールだと、街が盛り上がっていると聞き、10時のゴールに向けて、タイムを調節してました。完走者はベストをもらえるのですが、これを着ていると、どこでも声をかけられたり、GOODのサインをいただいたり、誇らしかったです。
結果、今回は166Kの完走はできませんでした。トライアスロン・トレラン共々、自分・ライバル・仲間以外にも、自然相手にもレースをするものであり、自分だけでレースをしている訳ではない事を思い知らされました。
でも、コンディションが良くとも166Kを完走できたかどうか?は、コースの半分を走った今でも未知で、完全な自信はありません。来年すぐに、とは今は言えませんが、いつかは再挑戦したいと考えています。
チームの方々にも、応援していただいた方々、一緒にトレーニングしていただいた方々、とても感謝しております。今後とも、一緒にレース・トレーニングを楽しんでいきたいと思います。
もしこのレースに来年出る予定の方がおりましたら、私なりに日本の100K以下のレースと違う準備・知識・コツのようなものを思いましたので、機会があれば、ぜひアドバイスさせていただければ、と思います。
シャモニーは小さな街でコンビニなどはなく、店の閉店も早く開店は遅く、再スタートのときは本当にお腹ペコペコでした。日本で増川さんにいただいたゼリーがあったので、それを食べて最初のエイドまでしのぎました。あれがなければ、再スタートもできなかったかもしれません。
また愛用のザバスピットインですが、僕は30分毎に半分食べるようにしているので、キャップがついているピットインはとても便利です。今回はお腹が減り、エイドの固形物に執着したので、11個摂るに留まりましたが、味もパワージェルなどよりは甘すぎず、水なしでも摂ることができ、11個も飽きずに食べることができました。とても重宝してます。これからも使い続けたく、無くなってしまうと困ってしまうので、売れ続けるように宣伝しておきます。 ^^;
以上
柴田さん、お疲れ様でした。絶景ですね。
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka