vol.29 金山選手参戦記

【参戦記】2013年 Ironman World Championship

 

今回で3回目となるハワイ。

今年は自己ベストを更新し、ハワイでのサブ10を狙いたいところ。

 

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7時スタートに向けて15分前に入水。

15分間は立ち泳ぎで待つ。

 

そして大砲とともにレーススタート。

 

一斉スタートでまわりは人だらけだが、バルトがほとんどない。

みんな同じスピード、同じ方向へ泳いでいるということだ。

 

時折ぶつかることもあるが無理することなく折り返しのヨットまで来る。

例年になくあっという間に来た感じ。

 

ここからイン側に入ってしまったのでかなり密集。

殴る・蹴るが始まりすっかり泳ぎにくくなってしまった。

 

後半は位置取りに苦労しながらなんとかスイムアップ。

疲れもなくまずまずのスタートを切ることができた。

 

SWIM : 1時間2分43秒(年代別42位 / 総合477位)

 

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そしてハワイのポイントとなるバイクパート。

天気は快晴。

今日は風もない。

 

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Hawiの登りと後半に備えて前半は抑え気味にはいる。

今年は本当に風がない。

 

半分の90kmまで2時間半できている。

後半次第であるがこのペースで行けば5時間そこそこのタイムが出せるかもしれない。

 

Hawiの登りに来たがいつもの強烈な向かい風がない。

風がないとHawiはこんなに楽なのかと初めて知る。

 

そしてラスト50km。

やはり復路は向かい風がきた。

 

バイクがふっ飛ばされそうな横風も出てきた。

だんだん脚が削られ踏めなくなってくる。

 

追い抜いていく選手は低いDHポジションでガンガン行く。

自分はDHポジションもとれなくなって上体があがり、ますます風の抵抗を受ける悪循環。

 

ガクっとスピードが落ちる。

これが自分の弱いところということを再認識した。

 

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結局、最後は苦しみながらのバイクパートとなってしまった。

 

BIKE : 5時間32分31秒(年代別138位 / 総合1079位)

 

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バイクでは600人以上に抜かれた。

しかし勝負はラン。

ここから抜き返すために気合いを入れ直す。

 

走り出しはきつかったが悪くはない。

いつものレースのようにキロ4分40秒くらいで走る。

 

いつもは5キロくらい走ったところで回復してくる脚がなぜか回復してこない。

それどころがだんだん動かなくなってくる。

 

アリイドライブの折り返し過ぎたあたりから手がしびれてきた。

そしてこんなに暑いのに寒気がしてくる。

 

明らかにおかしい。

内臓がやられている感じではないので水分をとったり補給をしてみたがいっこうに戻らない。

 

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キロ6分のジョグ程度でしか走れていない。

 

Queen-Kに入りエナジーラボの折り返しのあたりでは限界にきていて、何とか歩かないでいるのが精一杯。

 

とにかくエイド以外では止まらず我慢の走りを続ける。

 

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歩きそうなくらいのスピードで走っていたら、残り8㎞くらいで青木選手が追いつき「一緒に行きましょう」と言ってくれた。

 

そして「キロ5分半で走ったら日没(11時間以内)に間に合いますよ」と言ってくれたので、動かぬカラダにムチを打って走り続ける。

止まったら動けなくなると思ったのでそこからのエイドはすべてパス。

そしてようやくゴールが見えてきた。

RUN : 4時間3分20秒

TOTAL : 10時間45分34秒(年代別141位 / 総合1075位)

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最後一緒に走ってくれた青木選手、現地でサポートしていただいた大塚さん、齋藤さん、そして日本で応援してくれたみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。

今年はワースト記録になってしまい改めてハワイの難しさを思い知らされました。

幸いにも来年のハワイの権利をとれているので、さらにレベルアップして必ずリベンジしたいと思います。

どうもありがとうございました。

金山禎久

金山さん、お疲れさまでした。来年4度目のハワイでは、必ずや 。。。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka