IM Newzealamd参戦記
今回は、チームYのリーダー大西さん、百戦錬磨の石田さん、クレバーで経験豊富な諸岡さん、そして若手チームではDoctor峯野君、ランのスペシャリストの丸田君、私の合計6名のメンバーでの参戦でした。
昨年9月に行われた世界選手権出場選手の壮行会では大西さんから『このチームからもっと若い奴らが世界に出ていき、外人選手とガチンコで挑む姿勢を見せろ!』と叱咤激励を頂きました。
それから10月から若手チームを中心にメニューを作り、お互いの弱い部分を極力伸ばす為の長い寒稽古に取り組みました。Bikeでは180Kを垂れずに乗る切る脚作り、Runでは最後まで走りぬく脚力この2つが大きな冬の課題でした。それからの5ヵ月間は生活リズムを朝方に変え、苦手な朝練も行い練習日記もつけて計画的に実行してきました。(実は今までは、メニューも明確な目的も特になく気の向くままに練習していました。。。)
ニュージーランドでは経験豊富なアダルトチーム、若手チームに分かれ部屋も行動。特によかったのは日本から持ってきたレトルト食品と現地で購入したお肉や魚、野菜をミックスした自炊生活でした。健康的な食生活のおかげで体調万全でレース当日を迎える事が出来ました。
3時に起床。ゆっくりと食事を済ませてウェットを持ってSwim会場へ。
Swim
6:45分にプロカテゴリーのスタート。その15分後、1500人のエイジグルーパーが大砲の怒号と共に一斉スタート。得意のSwimでは集団から抜け出そうと最前列から200mダッシュ。すると5人のパックが構成。自分はパックの2,3番手、先頭を引かずカラダの大きい外人選手の後ろにぴったりと付きドラフティング。体力を温存させながら、大きなストロークでゆったり泳ぐ。1900mの半分の折り返しでもパックは変わらず3,4人のトップ集団を形成。その後ろにピタッリ付けてSwim up。Good Job!!いい位置で上がれた!
3.9 km | 53時間26分 | /1:22ペース/100m |
7th
Bike
400mの長いトランジションで丘を駆け上がる。Bikeラックにはプロ選手以外全てのBikeが並んでいた。Yジャージを着用し、メットとOakleyを装着、そして沿道へ。この時点でエージグルーパー全体でも10番手位。いい位置に付けているけれど、ここからが僕にとっての本当の勝負。NZのBikeコースは90Kを2周回。最後の街に戻ってくる折り返しからの45Kは若干の登りに加え、爆風が正面から襲ってくる。『前夜の夕食時に前半は追い風で自然にスピードが出るから飛ばさないで脚を温存しろ。後半は脚が動かない選手が大勢いるからそこからガンガン抜きまくれ!』と大西さんからアドバイスがありました。アドバイス通り前半の追い風パートでは余裕で45Kオーバーで。ここは脚をペダルに乗せるだけ。力を入れずに回す。
そうしていくうちに、外人選手の戦闘機に次々にパスされていく。サドルの位置は高いし、脚は長いし、Powerはあるし、サラブレッドと仔馬のような違い。さらに、前半の30K地点で大西さんにPassされる。(大西さん猛烈に速いわ。Bikeから勝負に行っている!!と思いました。)その状況でも心の中では『とにかく我慢、Runで勝負』と100万回位唱え続けると同時に100選手位に抜かれましたが内蔵の調子がすこぶる良く、おにぎり2個、Powerジェル7個、VESPA(はちみつのエキス)4個、アミノサプリ4000(5個)バナナと次々に口の中に放り込み続けました。。。Bikeで温存したお陰で、後半の120K以上から力が湧いてき、登りで落ちてくる外人選手をPassし最後の向かい風もなんなくクリアする事ができました。(これからもレースでの先輩のアドバイスは全て吸収しようと思いました。)しかしボコボコの路面でDHバーを握る上半身全体に負担がかかるコースでした。
180 km 5時間42分Average31.57/h 38th
【MY バイク】 http://geronimo.tokyo/?cat=17
Run
T2に駆け込み、ボランティアに『もう100選手位通過したでしょう??』と質問すると『まだまだ100人には達していないと思う』と。レッドブルを口から流し込み、脚全体にエアーサロンパスを噴射、サンスクリーンを塗ってRun start…序盤やはり脚が重たい。。5キロまではキロ5:15~30でいいからとにかくペースを作ろうと。この冬場は大井埠頭でBike90キロ+Run19キロのブリック練習(4分半という練習を峯野君と一緒に)を何度もこなした。その甲斐あって、極端にペースは落ちなかった。20キロ地点で鬼の形相で走ってきた石田さんにPassされ、、、、その先では大西さんが脚を痛そうにしてストレッチをしている姿を見つけた。後で聞いてみると、アップダウンの厳しいランコースで年明けから痛めた脚が爆発したと。。。さらに35キロ地点で丸田君にもPassされてしまったが、とにかくキロ5分を意識しなんとかゴール。。。
42.2 km 3時間33分 5:03/km
Total time 10時間19分47秒
カテゴリー27位
目標としていた10時間20分切りを達成する事が出来、今の自身が持っている全ての力を出し尽くせました。そして石田さんのKona Slotを獲得する姿を生で見て感動すると共に、8月に北海道・洞爺湖で行われるIronman Japanでは世界選手権のスロット獲得に挑戦していきたいと思います。
最後に10月から一緒に練習に付き合って頂いたチームメイト、鼓舞してくれる先輩、Boss大塚さん、家族、みなさんのサポートがあるからこそ競技が続けられるのだと改めて感じました。応援本当にありがとうございました。
若山源二朗
ゲンさん、お疲れさまでした。
確実に近づいていますね。これからです。
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka