TEAM・Y(大西レポート)

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2011 FORD IRONMAN WORLDCHAMPIONSHIP に参加して
大西です。
ハワイで行われた世界選手権に参加してきました。

レースに参加するのはこれで6度目。
今年は3月のニュージーランドで権利を手中に収め、半年間の長い準備期間を経て大会に挑みました。
目標は、エリートアスリートの証である、サブ10。
ハワイで10時間を切る事が、この何年かの変わらぬ目標でした。

今年はチームからも4名も参加、現地まで来ての応援も多数。

初めて参加した、アイアンマン・パレード。
アンダーウェアラン。
朝は試泳で、洋上のコナコーヒーを。
昼はたくさんの有名選手と写真やサインを。
夜は地ビール&ピザ、カーボパーティー。
最終日は美しいコーヒー庭園からの眺めとアワードセレモニー。

本当に最初から最後まで、楽しいアイアンマンツアーとなりました。

ただ1つ、メインのレースだけを除いては。

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■レースの朝

3時過ぎに起床。
睡眠もきちんととることができた。
朝ごはんのお湯を沸かすのに手間取るが、それ以外は順調に準備。
ボディマーキング、バイクの最終セット、そして一度部屋に戻ってワセリン、日焼け止め、そしてブルーセブンティを着込みいざ、スイム会場へ。

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■スイム

昨年、日本人トップだった北里選手のアドバイスに従い、スイムレーンの外側いっぱいに陣取る。
スタートダッシュを試みるも、周りが速すぎてすぐに集団に巻き込まれる。
ただ、ここで慌てずに同ペースで泳ぐスイマーにピタリ。
折り返しで多少集団がバラけるが、ここでもうまく対処して泳ぐ。

*スイムアップ 1:06:52
コバンザメを卒業して、集団の横をすり抜けるようなドラフティング泳法をすれば、もう少し早くなったかな。

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■バイク

序盤から力がでないのは初めて。
いつも使っているジェル系の補給を身体が受け付けてくれないが、我慢して進む。
コースの折り返し、HAWIのUターン時、後輪が突然ロックし、落車。
ペダルが外れなかった右足をひねった(と思ったが、後の診断ではふくらはぎに軽い肉離れ)のと、左わき腹、左肘を痛打。
立ち上がって後輪を見ると、スペアチューブが外れてリアブレーキとZIPPホイールの間に挟まっていた!(もしこれが高速走行中に起こっていたら、身体が吹っ飛んで死んでいたはず・・・レース前に教会でお祈りしておいて良かった)
バイクを立て直して立ち上がり、大勢の観客の歓声に応えて、再び漕ぎ出す。
サブ10の目標、まだまだ諦めるつもりはなかった。

補給はもう無理なんで、水とコーラだけ。
案の定、ガス欠になってきた。
復路、何回も左右の内転筋とハムを攣りそうになるが、足を止めたら完全に固まるので無理やり動かす。
バイクゴールで脚をペダルから外したら、また両ハムが同時に攣り、歩くのもままならなくなった。

*バイクタイム 5:31:26
記録だけをみるとそれほど悪くないんだけど・・・内容はワースト。

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■ラン

トランジットまで長い時間をかけて歩き、そしてやっと腰を落ち着ける。
ランシューズを履こうとしたら、今度は右の脹脛に激痛。
強い金縛りのような痙攣が1分以上も続いた。
まったく動けない自分をみて、ボランティアが飛んできて対処してくれた。

ようやく強い痙攣もおさまり、トボトボと歩いてスタートゲートへ。
さすがにサブ10の強い気持ちもなくなり、目標はなんとか完走すること、になった。
応援してくれる仲間がいる。
何が何でも、あと42.2キロ。
何が何でも・・・その思いだけで走り、歩いた。

<中略>

コナの街へ帰ってきた。

ゴールに到る道には、Yの応援組が待っていてくれた。
ゴールの瞬間、きちんと生還できたことにただただ感謝。

*ランタイム 4:50:53
ゴール後にマッサージを受けるも、低血糖で身体が震えてきて毛布を頼んだ。

*トータルタイム 11:39:01

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■レースを終えて

なぜ、あれほど胃腸がおかしくなってしまったのか、未だに良く判りません。
確かに、相変わらずお酒も飲んでいたし、現地では少々脂っ濃いものを食べていたりはしていたけど、普段の自分はそれぐらい平気なはず。
でも、緊張していないようで、やはりレース前のストレスなども重なり、結果としてあのような胃腸の機能不全になってしまったのだと思います。
とすると、やはり一番の敗因は体調管理。
これに尽きるかと思います。

もうIMレースも23回目。
こんな場数を踏んでいても、まだまだです。

来年のハワイは、10月13日とアナウンスされました。
そこに到る道のりをつけ、サブ10に再挑戦です。
まずはIMメルボルン(3/25)、75枠の1つを狙います。

今回、ハワイにて応援してくれた皆様、日本からエールを送ってくださった皆様、そして家族、そして良きライバルとしてのRTKチームメンバーに、心から感謝します。
脚を治療し、しばらく休んでリフレッシュした後に、再始動します。

チーム・Y 大西

 

 

 

You are an ” IRONMAN “ (大塚)

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka