【メンバーReport】 12/6(木)皇居チームラン

斎藤です。

本日も寒すぎず良いコンディションの中、皇居ラン実施。

忘年会シーズンですが、今日も沢山のランナーが走っていました。桜田門は改修工事でついに通行止め。ひさしぶりの外回りも景色が変わって新鮮でした。ちなみに皇居ランを始めた8年前、桜田門は閉門している(通り抜け不可)と思い、外回りが正規ルートだと思ってしばらく走っていました。

NCM_3359.jpg アフターミーティング、本日はお鍋。
みんなでお鍋つつくのも新鮮で楽しかったです。

 

月2回の皇居ラン&ミーティングもメンバーに支えられ、2012年無事継続できました。

次回は12/20
今年最後の皇居ラン。

第4回 「ジングルベルラン」
皇居でジングルベルランを始めたのはチーム・Yが最初です(多分)。

皇居に鈴の音響かせます♪

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メンバーReport】 11/22(木)皇居チームラン

チームメンバーからのレポートです。

前回に引き続き、今回も絶好のラン気候。沢山のランナーが皇居に集合。

・信号停止ナシで5km周回
・アクセスの良さ
・走りやすい環境と近隣設備
・気持ちよい風景
・沢山の仲間

今やランナーのメッカと言われる皇居。今回も最高のコンディション。

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秋色に変わった街路樹に加え現在桜田門工事中でコースにも変化。

ピリッと追いかけっこでキッチリ2周。

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汗が冷えきる前に急ぎ銭湯に戻り、ポカポカあたたまり、疲労も回復。

アフターはワイワイミーティング。

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お疲れさまでした。

.

どなたでも参加いただけます。次回は12/6(木)予定です。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メンバーReport】 11/8(木)皇居チームラン

定例の皇居ラン(月2回開催)

今回は30分/周クラスから23分クラスまで時間差スタート。
前を追って、後ろに追われての集団ならではの練習。
抜く時、抜かれる時、声かけ、全員の走りが見られ良い刺激となる。

アフターはいつもの中華屋さんで、ミーティング兼ヒトミさんの69歳のプチ誕生会。
皇居も集合前に1周こなす元気いっぱいのムードメーカー。
今後の目標聞きながら再び刺激をもらった。

次回開催は22日

Report by  斎藤選手

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

チーム・Y ~100photos~

今年も国内最多出場となる4名が参加した。昨年も4名、安定した状態が続いている。今回のメンバーは7回目となるエース大西選手、3度目の石田選手、2度目の金山選手、初出場、紅一点の篠田選手の4名。篠田選手がいち早く昨年12月の70.3シンガポールで決めた。金山選手、石田選手は、3月のアイアンマンメルボルンでゲット。そして、大西選手は、6月のアイアンマン70.3セントレアに賭け、必死に練習を積んだ。そして、結果は見事ゲット。しかもエイジ1位でラストチャンスをカッコよく決めてくれた。画して今年も4名の出場となった。
レース展開だが、厳しい結果となった。常に目標はサブ10(10時間を切ること)。男子は全員、もちろんサブ10の経験はあるが、このアイアンマン世界選手権で、出すことは極めて難しい。風、暑さ、コースなど、条件が厳しい大会で、選手を苦しめる。特に今回は強風のため30分落ちとなり、記録としては、悪かった。そんな中、金山選手は10時間36分という「好タイム」でフィニッシュ。「風が無ければ。。。。。」と言ってもしかたないが、頑張ったと思う。次いで石田選手がゴール。エース大西選手は残念ながら、腹痛のためワースト記録でゴール。女子の篠田選手は、「無事完走」という結果だった。
アイアンマンの世界もレベルが急上昇中で、3年前まで10時間でゴールすると300番を切れたが、現在では、500番まで落ちる。世界の選手層は厚くなって、エイジグループでも激戦が展開されている。特に40~44歳、45~49歳のグループは激戦区で、出場権をゲットすることは、とても大変なことである。あくまでも「本戦」での結果に注目したいが、「出場することに意義がある」ということも言って良いと思う。
「家庭」「仕事」そして「週20時間以上練習」という3つを最高レベルでこなすメンバーが在籍してくれていることに感謝したい。
そして、チーム・Yとして2013年アイアンマン世界選手権出場に向けスタートする。
「Road to KONA 2013」

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大西さん、石田さん、金山さん、篠田さん、お疲れさまでした。

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

チーム・Y Road to KONA 2011 報告会

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本日は皇居ランと先日のアイアンマン世界選手権の報告会を開催しました。多くの方にお集まり頂き世界最高峰のレースに参戦できたことを称えました。

 

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石田選手

「昨年はすぐ来年のことを考えることができませんでしたが、今年はすでに来年に気持ちが向かっています。」

Report: http://geronimo.tokyo/?p=302

 

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金山選手

「とにかく夢に見た最高の舞台だった。見るもの、聞くもの、全て最高でした。」

Report: http://geronimo.tokyo/?p=298

 

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大西選手

「今年は4名で行くことができました。そして来年は倍の8名で出場したいです。」

Report: http://geronimo.tokyo/?p=296

 

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佐藤選手

「来年はメンタル、フィジカルともに鍛え直してサブ11を狙いたいです。」

Report: http://geronimo.tokyo/?p=289

 

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「ハワイ(=アイアンマン世界選手権)を狙うためにはランが重要。そのためサブスリーの実力を有することが必須となってきます。今まで出場した選手も男性であれば皆サブスリーを達成しています。サブスリー達成した上で、是非Road to KONA宣言をしてほしいです。一緒に頑張りましょう!」

と熱く語るチーム・Yエース大西選手。自身も7度目のハワイを目指す。

 

 

このハワイで2011年のシーズンが終わった。それぞれの目標を持ったハワイ、結果は様々となったが、全員無事完走できたことが一番大切で嬉しいこと。ハワイは体調、天候、運、全てを引き寄せることができたとき、最高のパフォーマンスが発揮できる。そう簡単にはベストな結果を出させてくれない。だからこそ、それに挑戦し続ける選手たちがここにいる。

 

本当にお疲れ様でした。

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

TEAM・Y(佐藤レポート)

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チーム・Y佐藤亮子です。

2011年10月8日
IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIPという世界最高の舞台で自分のどん底をみてきました。

私にとって9回目のアイアンマンレース。
それはまるで別世界でした。

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■SWIM

センター後方からスタート。
トライアスロンを始めるきっかけともなった水泳は自分の中で唯一の安心種目。
2009年のJAPANを除いて全てのアイアンマンレースは海外。
どんな屈強な外国人選手を前にしてもいつも陣取る場所はセンター・フロント。
しかし今回ばかりは後方からのスタート。
この時点で私は自分に負けていた。
気持ちをどうしても前へ出せなかった。
「リラックス、リラックス」と何度言い聞かせてみても心の操縦術が全く効かず。
周りのいつもと違う雰囲気に圧倒され、飲み込まれていた。
号砲から折り返しまでの1.9㌔はひたすら手を回した。
進んでいないのではと思えるほど目指すブイまでの距離が縮まらない。
スイムアップして時計を見ると、27分台。
・・・・・心の整理がつかぬままトランジットへ。
大のお気に入りである真っ赤なサーベロP2が残り数台となっていたバイクラックでまだかまだかと私を待っていた。

最初から試されていた。

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■BIKE

スタート時、急な坂を上ってからバイクコースへと入る場面で家族を含めY応援隊が熱い声援を送ってくれた。
贅沢すぎる応援。
なにが何でも追い上げる、KonaWindsなんかには負けない、と仲間を見て安堵したのかこの難攻不落とも思えたレースに僅かな闘志が湧いてきた。
レース直前に日頃からご指導頂いている選手権常連でコナを知り尽くしている大西選手からも、「強風に煽られるなよ」と念を押されていたので、
いつもよりずっと、補給時は特に強くハンドルやDHバーをしっかり握りしめた。
アップダウンよりも向かい風や横風と常に闘っていた気がする。
どこで集中していいのかがわからないコース。
単調さの中の複雑さ。
180㌔を無事に走りきれるようにと念じてバイクをひたすら漕いで漕いで踏んでいた。

辛いのに幸せだった。

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■RUN

もはや20㌔を過ぎた時点で精も根も尽き果てていた。
日射しと暑さとタフなコースで、自分のジョグペースのリズムですら掴めなかった。
残り約10㌔となるエナジーラボに入ってからは行けども行けども折り返しに辿り着けない。
もうすでに辺りは真っ暗。
足下すら確認できない。
気持ちが途方に暮れた。
弱気で埋め尽くされた心を前に向けさせ続けてくれたのは暗闇から聞こえる声援と二年前の応援時に見たコナでのゴールシーン。
あの時のゴールゲートをくぐる選手達の姿が本当に華々しくて、素敵で、重厚で。
憧れだけで今までやってきた。
私も同じようになりたかった。

ずっと目指してきた私のゴールはどんなだったのだろう。

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今回のレース、宣言していた11時間切りは疎か13時間も切れず。

レース直後、相当落ち込みました。
でも何故か今は恥ずかしさや後悔は全くなく、無事に完走でき清々しい気持ちでいっぱいです。
7月のアイアンマンコリアで今シーズンが終わってしまったかのような自分の調整不足やピークをもう一度ハワイへ向けられなかった。
未熟さは大いに反省すべきところですが、今年に入りRTK宣言をしてから自分なりに真剣に練習し、憧れの世界選手権出場という結果に繋げられたことは自信となりました。
また新たな世界を知ることができ、半歩先の目標が見つかり、本当に充実のシーズン。

最近の私は、トライアスロン道がそのまま人生道になりつつあります。
勝っても負けても、成功しても失敗しても楽しくて楽しくて仕方がない。
まだ始まったばかりです。
少し休んで、また仲間と一緒に練習を重ね、世界中の強豪が集結するCHAMPIONSHIPに再び出場できる事を目標にがんばります。

そしてもう一つの目標であるチームYのウルトラスーパーエースになることも忘れてはいません。(笑)

最高のステージでした。

日本からの応援、
現地での本当に心強かった応援隊の声援、
ありがとうございました。

RYOKO

 

勝負はメンタルで決まる。それがワールドチャンピオンシップ。(大塚)

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

TEAM・Y(大西レポート)

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2011 FORD IRONMAN WORLDCHAMPIONSHIP に参加して
大西です。
ハワイで行われた世界選手権に参加してきました。

レースに参加するのはこれで6度目。
今年は3月のニュージーランドで権利を手中に収め、半年間の長い準備期間を経て大会に挑みました。
目標は、エリートアスリートの証である、サブ10。
ハワイで10時間を切る事が、この何年かの変わらぬ目標でした。

今年はチームからも4名も参加、現地まで来ての応援も多数。

初めて参加した、アイアンマン・パレード。
アンダーウェアラン。
朝は試泳で、洋上のコナコーヒーを。
昼はたくさんの有名選手と写真やサインを。
夜は地ビール&ピザ、カーボパーティー。
最終日は美しいコーヒー庭園からの眺めとアワードセレモニー。

本当に最初から最後まで、楽しいアイアンマンツアーとなりました。

ただ1つ、メインのレースだけを除いては。

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■レースの朝

3時過ぎに起床。
睡眠もきちんととることができた。
朝ごはんのお湯を沸かすのに手間取るが、それ以外は順調に準備。
ボディマーキング、バイクの最終セット、そして一度部屋に戻ってワセリン、日焼け止め、そしてブルーセブンティを着込みいざ、スイム会場へ。

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■スイム

昨年、日本人トップだった北里選手のアドバイスに従い、スイムレーンの外側いっぱいに陣取る。
スタートダッシュを試みるも、周りが速すぎてすぐに集団に巻き込まれる。
ただ、ここで慌てずに同ペースで泳ぐスイマーにピタリ。
折り返しで多少集団がバラけるが、ここでもうまく対処して泳ぐ。

*スイムアップ 1:06:52
コバンザメを卒業して、集団の横をすり抜けるようなドラフティング泳法をすれば、もう少し早くなったかな。

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■バイク

序盤から力がでないのは初めて。
いつも使っているジェル系の補給を身体が受け付けてくれないが、我慢して進む。
コースの折り返し、HAWIのUターン時、後輪が突然ロックし、落車。
ペダルが外れなかった右足をひねった(と思ったが、後の診断ではふくらはぎに軽い肉離れ)のと、左わき腹、左肘を痛打。
立ち上がって後輪を見ると、スペアチューブが外れてリアブレーキとZIPPホイールの間に挟まっていた!(もしこれが高速走行中に起こっていたら、身体が吹っ飛んで死んでいたはず・・・レース前に教会でお祈りしておいて良かった)
バイクを立て直して立ち上がり、大勢の観客の歓声に応えて、再び漕ぎ出す。
サブ10の目標、まだまだ諦めるつもりはなかった。

補給はもう無理なんで、水とコーラだけ。
案の定、ガス欠になってきた。
復路、何回も左右の内転筋とハムを攣りそうになるが、足を止めたら完全に固まるので無理やり動かす。
バイクゴールで脚をペダルから外したら、また両ハムが同時に攣り、歩くのもままならなくなった。

*バイクタイム 5:31:26
記録だけをみるとそれほど悪くないんだけど・・・内容はワースト。

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■ラン

トランジットまで長い時間をかけて歩き、そしてやっと腰を落ち着ける。
ランシューズを履こうとしたら、今度は右の脹脛に激痛。
強い金縛りのような痙攣が1分以上も続いた。
まったく動けない自分をみて、ボランティアが飛んできて対処してくれた。

ようやく強い痙攣もおさまり、トボトボと歩いてスタートゲートへ。
さすがにサブ10の強い気持ちもなくなり、目標はなんとか完走すること、になった。
応援してくれる仲間がいる。
何が何でも、あと42.2キロ。
何が何でも・・・その思いだけで走り、歩いた。

<中略>

コナの街へ帰ってきた。

ゴールに到る道には、Yの応援組が待っていてくれた。
ゴールの瞬間、きちんと生還できたことにただただ感謝。

*ランタイム 4:50:53
ゴール後にマッサージを受けるも、低血糖で身体が震えてきて毛布を頼んだ。

*トータルタイム 11:39:01

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■レースを終えて

なぜ、あれほど胃腸がおかしくなってしまったのか、未だに良く判りません。
確かに、相変わらずお酒も飲んでいたし、現地では少々脂っ濃いものを食べていたりはしていたけど、普段の自分はそれぐらい平気なはず。
でも、緊張していないようで、やはりレース前のストレスなども重なり、結果としてあのような胃腸の機能不全になってしまったのだと思います。
とすると、やはり一番の敗因は体調管理。
これに尽きるかと思います。

もうIMレースも23回目。
こんな場数を踏んでいても、まだまだです。

来年のハワイは、10月13日とアナウンスされました。
そこに到る道のりをつけ、サブ10に再挑戦です。
まずはIMメルボルン(3/25)、75枠の1つを狙います。

今回、ハワイにて応援してくれた皆様、日本からエールを送ってくださった皆様、そして家族、そして良きライバルとしてのRTKチームメンバーに、心から感謝します。
脚を治療し、しばらく休んでリフレッシュした後に、再始動します。

チーム・Y 大西

 

 

 

You are an ” IRONMAN “ (大塚)

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

TEAM・Y(金山レポート)

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【参戦記】2011 Ford Ironman World Championship

 

レース編

 

2011年10月8日土曜日。

ついにこの日”Big Saturday”がやってきた。

トライアスロンを始めて5年目。

本格的にハワイを目指して3年目。

 

ハワイの壁はあまりに高く、何度も跳ね返された。

 

2009年

2月 アイアンマン・マレーシア 体調不良とホイール破損により撃沈

4月 アイアンマン・チャイナ あと1分差でスロットに届かず

6月 アイアンマン・ジャパン パンクと連戦の疲れで撃沈

 

2010年

3月 アイアンマン・チャイナ 脚の故障により出場できず

7月 アイアンマン・コリア ジャパンが中止になり強豪多数参加。歯が立たず

8月 アイアンマン・カナダ 腹痛と寒さで動けなくなり自己ワースト

 

2011年

7月 アイアンマン・コリア スロット獲得

 

ようやく夢の舞台へ参加できるキップを手に入れた。

そして今日はその夢をかなえる日となる。

 

 

朝3時起床

昨晩は9時ごろには寝ることができたので睡眠は十分。

外に出て軽く準備運動とジョグ。

星が輝いている。今日は晴れだ。暑くなるかもしれない。

 

3時30分朝食

日本から持参したうどんとモチ、味噌汁、カステラのいつものメニュー。

ハワイへ来てからやや食べ過ぎ感があり、あまり食欲もなかったので無理に食べなかった。

 

4時30分

いったんナンバリングとバイクのセッティングに出発。タイミングチップがなかったためトランジッションエリアに入れず出直し。タイヤに空気を入れ、ボトルを2本セット、練り梅2本をトップチューブにくくりつける。ヘルメットとサングラスをセットし、もう一度トランジッションの長いコースを確認。準備完了。

いったんホテルに戻りスイムの準備。ワセリンを体に、ゴーグルに曇り止めを塗る。Blueseventy PZ3TXを着こむ。

 

5時30分

ホテル出発。プレスイムバックを預け、トランジッションエリアで待機。

エリートのスタートはエイジより30分早い6時30分。6時過ぎからはエリート選手がスイムチェックインを開始。

アメリカ国歌斉唱。厳粛なムードに包まれるとともに、歌の最後には盛り上がる。アメリカ国歌は歌っている人、聞いている人を奮い立たせる。

 

6時30分

キャノン砲とともにエリート選手がスタート。

エイジ選手がスイムチェックイン開始。偶然にもチームYの4名がそろうことができた。やはりチームメンバーがいることは心強い。

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6時50分

フローティングスタートのため泳ぎ始める。スタートまでの10分間は立ち泳ぎ。ブイ側の最短コースは激しいバトルが懸念されたため、外側へ行く。今年は「海に浮いているフォード車」のさらに外側に多数いたので自分もそこに陣取る。海水で多少浮くとはいえ10分の立ち泳ぎは楽ではない。だんだんつま先がつりそうになってきた。

 

7時00分

再度キャノン砲でエイジスタート。いよいよ今日のレースが始まった。

スタートはやはり混んでいるのでぶつかったりするが、思っていたほどのバトルはない。まわりは人だらけなのだが、みんな泳ぎがうまいのでちゃんとまっすぐ泳いでいる。あまりのひとの多さに前のブイと沖にある船が全く見えない。

さすがにハワイの海はきれいなので海の中は周りがよく見える。ヘッドアップはやめて前の人にコバンザメし自分では確認しないことに腹をくくった。前の人がコースアウトしていたらおしまいだが、ここにいる人達は泳ぎがうまいはずだ。リスクはあるがそれに賭けた。

あまりに人が多いので折り返しのブイがよくわからない。ひたすら前の人の脚についていくだけ。そうしていると朝日がまぶしくなった。右オープンで泳いでいる自分なので、朝日が当たるということは折り返して岸に向かっているとがわかった。

あとはこのまままっすぐ泳ぐだけだ。

右わきの下と腰が擦れてしみる。終わってからわかったが、右わきは擦れだが、腰はくっきり爪の跡が2本付いていた。

水深が浅くなってきたのでヘッドアップしてみると建物が見え始めている。スイムアップまでもうすぐ。ほとんどヘッドアップしていないので首や肩周りの疲労はない。

岸にたどり着き時計をみる。1時間6分。速くはないがノーウェットではこんなものか。とりあえずほとんどダメージ・疲労もなくスイムアップできたことで良しとしよう。

スイム:1時間7分14秒(年代別:62位、総合:688位)

T1:SWIM TO BIKE 3分27秒

 

ホースで水をかぶり、バックを受け取りテントへ。バイクシューズを履き長いトランジッションエリアを走る。MASAさんがちょうどバイクを出すところだった。タイム差はほとんどないのでいい感じか。いよいよバイクコースに出ていく。

出発してすぐは顔見世的にコナの街を走る。チームY応援団も大声で応援してくれた。やはり仲間の応援は力が湧いてくる。Palani通りの急坂を登り、いよいよQueen Kハイウェイへ。

このQueen Kを走ることをどれだけ夢見たことか。

過去の大会のDVDを何度も何度も観たし、ハワイに出た強豪達からいろんな話を聞いてきた。いまそのQueen Kを走っていると思うだけでうれしくてしょうがなかった。

最近のレースではバイク時の腹痛に悩まされてきた。今年のコリアではあまりの苦しさにバイクを降りて休んだくらいだった。朝食時に「正露丸(糖衣錠)」を飲んできたが、念のためにここでもう一度服用した。糖衣錠だったので正露丸臭さもあまりなく、結局腹痛は起きなかった。大正解か。

バイクに入ってからMASAさんが前にいるのが見えたのでその後を追った。ハワイ6回目の大ベテランなので同じようなペースで走るが得策。特に「序盤は抑えるようにした方が良い」とのアドバイスを受けていたので、無理をせずに走った。

そしたらいきなりMASAさんがもどしていた。2007年のノーマンのようだった。体調が悪そうだったので「大丈夫ですか?」と声をかけた。相当つらそうだったので先を行かせてもらった。

周りにはどんどん抜かれていく。日本人はどんどん抜かれると聞いていたので気にせずマイペースで走った。快晴で肌がじりじり焼けてくる。エイドごとに水を浴び、脱水に気をつけてスポーツドリンクをこまめにとった。

今回の補給は「ハニースティンガー」を10本ボトルに入れた。これは化学的な味があまりせず結構良かった。後半になっても飽きることなく飲むことができた。エイドにバナナがあるので固形物はほとんど持たなかった(コンビニようかんを1本のみ)。あとは「ここでジョミ」2本と「練り梅チューブ」を2本。「アミノバイタルプロ」を3本。

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アップダウンが続くQueen Kをまずまず順調に走る。40マイル地点Kawaihaeで大塚さんをはじめとするプレス陣が撮影していた。元気に手を振り通過。

意外に風がない。あとになって「2011年のレースは全く風が吹かなかった」といわれるのはさびしいので「コナウィンドを体験したい」と思っていたら、Hawi手前の坂で強烈なのが来た。ただでさえ登りなのに真向かい風、どアゲンスト。しかも長い。ゴミもとんでくる。

このあたりでMASAさんに先行される。体調が悪くても自分より速い。それにしてもどんどん抜かれる。この風の中、女子選手や60代くらいと思われる選手にも抜かれる。ようやくHawiの折り返し。長かった。

折り返して少しするとRIKIさんとすれ違う。差は10分ないくらいか。ここから脚がきつくなってきた。フラットにみえて結構アップダウンがある。後半は向かい風が多くなる。やっぱりハワイのコースは甘くない。コースが単調なだけに余計長く感じる。

我慢の走りを続ける。心拍数も130台に落ち始める。とにかくキツイ。集中力が切れ始めどんどんスローダウンしていく。白戸太郎さんをパス。調子が悪そうだ。ようやく空港がみえてきた。こんな地平線がみえる地形はなかなかないと思いながら最後の踏ん張り。トップ選手たちがランでQueen Kに来ている。ラエラート、アルサルタンの姿が見えた。

Sport Authorityの角を右折。長い長い我慢のバイクコースが終了した。

バイク:5時間39分51秒 (年代別:116位、総合:968位)

T2:BIKE TO RUN 3分8秒

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バイクから降りると右足アキレス腱が痛い。いままでここが痛くなったことはなかったので心配になる。ペダリングの問題か。しょうがないので我慢して走る。ランになってチームY応援団の声援を受ける。やはり力が湧いてくる。

Arii Driveのランコースもおなじみだ。きれいな海岸線を走る。脚が回復してきた。MASAさんがつらそうに走っている。全くいつもの走りではない。再び先に行かせてもらう。強豪エイジのゴーイチ君、コーゾー君をパス。両方とも体調が悪いのか全然走れていない。

Arii Driveを折り返するすぐにRIKIさんとすれ違う。もう5分も差がない。どこまで逃げ切れるか。ランに入って脚の疲労・痛みも回復し、キロ5分前後で順調に走れている。このまま最後までいければ3時間30分くらいで走れるかもしれない。Arii Driveを抜け再びQueen Kに出る。

とにかく暑い。湿気は少ないがじりじり暑い。水をかぶりなるべく体温を冷やす。エイドしか人もいない単調な道をひたすら走る。ミリンダとすれ違う。相変わらず飛ぶような素晴らしい走りを見せている。間近で見られてうれしい。リエトがまたヘロヘロと走っている。またランでつぶれたようだ。

ハーフを過ぎ25kmあたりから脚が動かなくなってくる。エナジーラボの手前でついにRIKIさんにパスされる。エナジーラボに入り海に向かって坂を下ると強豪エイジの湯尻さんが歩いていた。脚が痛そう。自分も歩きたくなるくらい脚が疲労してきた。

坂を登りまたQueen Kに入る。この辺りに一番きつく、キロ6分くらいでしか走れていない。エイドごとに全身に水をかぶり、氷をパンツに入れ脚を冷やす。ここからは気合いで走るしかない。

MASAさんもやってきた。かなりつらそう。

リョーコも来た。なんだか楽しそう。

残り5km。この辺りまで来ると「あー、もうすぐ終わるんだなー」という気分になった。この溶岩大地の光景をしっかり目に焼き付けたいと思った。大塚さんがQueen Kにひとりでいた。あとから聞いたが、ここまで歩いてきたとの事。ハイタッチしてゴールに向かう。

コナの街に帰ってきてゴールへと続く道を走る。チームYメンバーも待っていてくれた。最後の花道。両側に出場国の国旗が立てられ、大勢の観衆が大拍手で迎えてくれる。

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そしてゴールゲート。

「Yoshihisa Kanayama, You are an Ironman!」

感極まって涙があふれてきた。

夢にまでみたシーンの中に自分がいる。

 

ここまで大勢の仲間に支えられてここまでやってきました。

そして本物の感動をもらうことができました。

 

素晴らしい体験でした。

さらに成長してふたたびこのレースに参加したいと強く思いました。

 

また一からがんばります。

応援本当にありがとうございました。

 

ラン:3時間46分06秒

全体:10時間39分46秒(年代別:98位、総合831位)

 

 

 

夢を見続ける力。かなうと信じる力。夢を夢で終わらせなかった。そして、来年も更に大きな夢を見るのだろう。(大塚)

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

TEAM・Y(石田レポート)

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Ironman World Championshipレース報告
アイアンマンハワイのレースを10時間33分で終えました。
総じて言うと、目標タイムの10時間前半には届きませんでしたが、自分の力を出し切ったという意味では、後悔のない満足のいくレースだったと思います。各種目のスプリットタイム(各種目フィニッシュ時の順位)は以下の通りです。

スイム 1:24:50 (フィニッシュ時1,511位)
バイク 5:31:36(フィニッシュ時1,136位)
ラン 3:26:04(フィニッシュ時768位)
トータル 10:33:19
総合768位 (エイジ85位)
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スイム
昨年の経験から、ウエットスーツ着用無しでのスイムをいかに自分が苦手としているかが分かっていました。去年のタイムは1時間21分で、ウェットスーツを着用出来るいつものアイアンマンンスイムより10分以上遅いタイム。よってスイムのタイムはある程度遅くなるであろうとは予測しながらも、少なくとも練習の成果で去年より速くなっているはずであり、目標タイムは1時間15分に設定。スイムスタート時は、あまりバトルに巻き込まれないように、後方かつ端からスタート。泳ぎ始めると、海水で身体が浮くために、余り足を使わずとも、スムーズに泳ぐことが出来ました。前回の佐渡のレースで、ドラフティングをして水の抵抗を受けないのがいかに効果があるのかが分かっていましたので、自分とほぼ同じスピードで泳ぐ選手を見つけた後には、その後ろにぴったりとついて泳ぐことに徹しました。実際、一人の女性選手の後ろを30分以上、泳いでいたと思います。自分ではスイムは、かなり楽にかつスムーズに泳げたので、おそらく目標の1時間15分はクリアー出来たのではとの期待感を持って泳ぎ続けました。しかし、泳ぎ終えて時計を見ると、タイムは1時間24分。それは去年よりも3分も遅いタイムで、目標にも全く届いていないので、かなり落胆(この時点で1511位)。
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バイク
トランジションエリアには、昨年同様残っているバイクは少なく、特に自分のエイジのバイクラックはほぼからっぽ。ただし、昨年経験した通りで、予想の範囲内での出来事なので、気を取り直してバイクスタート。スタート直後、チームYの仲間の声援を受けました。嬉しい半面、余りに遅いポジションでのスタートなので、恥ずかしく苦笑いをしながら、手を振って声援に応えました。こぎ始めは追い風にも助けられ、時速40キロ近くは楽に出せ、次々と前の選手を抜かしました。ただしこれも昨年同様、周囲の選手は自分より年配のおばさん、おじさんばっかりであり、なかなか自分のエイジの選手には合わないという状況。心拍数は140代半ばと普段の練習よりは少し高めのレベルであるものの、決して無理をしている水準ではなく、一定のペースを維持することを心がけました。レース当日の天気は晴れで、気温も30度を超える暑さ。エイドでは水をこまめに飲むと共に、1時間おきに塩のタブレッド、パワージェルを摂取するようにしました。
ハワイのコースの特徴は強い風で、80Kを過ぎた地点ぐらいから、強風で有名なハビィ地区に突入します。半分の90Kを過ぎた時点でタイムは約2時間40分で、ほぼ計算通りのペース。この後の強風、そして向かい風の中での上りでどこまでスローダウンせずにこぎ続けられるかが、最終のバイクのタイムを左右することを去年のレースで学びました。よってこれからが、バイクの本当の勝負と集中をとぎらせることなく、こぎ続けました。途中で気付いたのが、去年に比べて、猛烈な横風が中々現れないこと。その強風に出遭うまでに、極力距離を伸ばそうと、力を入れました。しかし100K過ぎぐらいにやはりその強風は現れました。余りに風が強いので、転倒せずにこぐのが精いっぱいという状況でした。
そのハビィの地区を抜け出すと、往路は逆に追い風に助けられ比較的楽なコースのはずでしたが、それも長続きせず、ずっと長い時間向かい風が続きました。さすがに足にも疲れが見え始め、若干ペースダウン。当初のバイクの目標タイム5時間20分が徐々に遠ざかり始め、5時間30分が現実的なタイムになってきました。またそれまでバイク開始時期から周囲の選手をどんどん抜き去っていたのが、頭打ちになり、抜かすのも困難な状況になってきました。結局5時間31分でバイクフィニッシュ(この時点で1136位まで順位を上げ、バイクで380人位を抜く)。
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ラン
バイクでの疲労感はあったものの、比較的速いピッチでランを開始。既にこの時点でおよそ7時間が経過していたので、10時間前半は無理とあきらめたものの、ランを何とか3時間20分以内におさめ、ランの自己ベストを達成することを意識して走りました。又、先行している大西さん、金山さんを何とかとらえたいと思い、まず二人の選手の位置を確認することを意識。走ってすぐに、次々とチームYの応援の皆に出会いました。去年と違い、チームの応援の人数も多いので、「声援に応えて頑張らなければ!」といい刺激になりました。軽やかなペースで次々と周囲の選手を抜かす中、心拍数は150代半ば。理想より少し高いレベルではあるもののこの暑さなので致し方ないかなと割り切りました。気温は依然として30度程度と暑いものの、ペースは1マイル7分台前半のペース(キロ4分20-~30秒ペース)のいいペースでした。去年は10K過ぎよりお腹を下し苦しんだので、それが今年も再発しないことを祈りながら走りました。そうこうしているうちに、折り返しで戻ってくる金山さんに会い、その後大西さんともすれ違う。去年は大西さんとの差はランの走り初めの段階で、既に30分程度開いており、とても追いつける差ではなかったものの、今年はそれほど差が開いていないことで追い付ける可能性は充分にあることを確認。まず大西さんに追いつくことを目標とし、マイル7分前半のペースを維持。10キロ過ぎで大西さんに追い付き、その後もいいペースで走り続け、ハーフの時点で、大体1時間34分。このままのペースで走れれば、3時間15分という好記録でランをフィニッシュ出来るのではと期待も膨らみました。
25キロ過ぎのEnergy Labの手前で金山さんに追い付きパス。少しスピードは落ちてきたものの、まだまだいけるという感じ。ただし30Kを過ぎたころから、急に力が入らなくなりました。手持ちのエネルギードリンクを飲みほしてからは、カロリー摂取はコーラに頼っていたものの、それではエネルギー不足につながったのではと反省。急に軽いめまいも感じ、今までのハイピッチのランが嘘のようにスピードが落ち始めました。それまでは、誰にも抜かされることなく、ひたすら周囲の選手をごぼう抜きにするという状況が続いていたのが、周囲の選手とほぼ同じペースまでスローダウン。Energy Labの帰路は緩やかな上り坂。「少しぐらい歩いてしまおうか」という悪魔のささやきが耳に聞こえてくる中、何とか次のエイドステーションまでは、我慢して走ることを決意。ただペースは鈍り、ちょっと前とは別人のよう。このままでは、また金山さんに追い付かれてしまうというプレッシャーを背中で感じながら、何とかエイドにたどりつき、パワージェルを摂ると共に、コーラをコップ2杯飲み干す。しかし、あと残り6~7Kとなったあたりから、最後のひと踏ん張りと、気持ちも強く持ち始め、徐々にペースが戻り始めました。ただそんな気持ちとは裏腹に、まず右のハムストリングが攣り始めました。疲弊が極限になる暑いレースではしばしば経験することですが、これが始まるととても走れる状況ではなく、立ち止まってストレッチをして、歩いては攣り、また歩いては攣る、ということを繰り返し、何とか走れるようになるというのが、いつものパターンです。しかし右のももの痙攣が治ったと思ったら、次には左のハムストリングが攣りました。そして足が悲鳴を上げる中、4回ぐらい足の痙攣を経験しましたが、ゴールまでの距離は確実に縮まっており、残りがあと5K、4Kとフィニッシュが徐々に近づいてきました。その頃には、3時間20分を切るのは無理だというのは分かっていましたが、大きく崩れなければ、3時間30分は切れるというのは分かっていたので、落ち込むことなく今のペースを維持することだけに集中して、足を運びました。そんな中、コナの街が姿を見せ始め、観衆の声援が聞こえてきました。そしてゴールに近づいてきたところで、チームの応援の皆に会いました。「ようやく帰ってきた」という安堵感を感じる中、活力がまた戻ってきました。去年は最後のアリドライブの沿道を走っていたときには、余りに心身のダメージが強かったので「もうしばらくはトライアスロンのレースのことは考えたくない」と思いながら走っていたのを思い出しました。その一方、今年は「来年もこのコナに戻ってきて、今度は10時間を切るタイムでフィニッシュするんだ」という新たな決意が生まれました。そして「Tsutomu Ishida from Japan.  You are an Ironman!」のアナウンスを聞きながら、フィニッシュラインを走り抜けました。ランのタイムは3時間26分で、順位は768位。ランスタート時の順位が1136位なので、1時間に約100人ずつ抜かし、計約350人を抜かしたことになります。
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いつもの事ですが、このフィニッシュラインを超えると、ようやく長い一日が終わったという安堵感、ついにやり遂げたという達成感、苦しみが終わったという開放感、そしてレースが終わってしまったという寂しさ、色々な混じり合った思いが湧きあがります。ただし、今年に関しては、ランの後半苦しみながらも、最後まで崩れずに走りきったと言う点で、達成感が非常に大きいものでした。
今年は6月に開催の予定であったIMチャイナのレースに照準を合わせ、2月ごろからトレーニングを続けてきました。その過程で、IMコリアでは自己ベストを大きく上回る9時間台でのフィニッシュも経験し、充実したシーズンであった気がします。ただし、ここでしばらくは休憩をとり心身ともに休めて、また来年のシーズンをフレッシュな状態で臨めるようにしたいと思います。
学び、進化する。今年は来年のために。そして来年はもっと強くなっているだろう。(大塚)

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

RaceDay – TEAM・Y

スタート直前。この日のためにやってきた。持てる力を出し切ってほしい。

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応援団も準備万端。

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40Mile地点、トップ通過は金山選手。

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50秒差で大西選手も通過。

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やや遅れて、石田選手通過。

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ランスタート直後、トップ通過の大西選手。

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金山選手、元気いっぱい。

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スイムで出遅れたがランで徐々に上げている、石田選手。

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ランラスト10km地点、コナの夕陽に包まれながら最後の力を出し切る。トップ通過は石田選手。

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金山選手、初ハワイながら大健闘。ノーウェットのスイム、容赦のないコナウィンドが吹くバイク、そして暑さの中単調なランを走り抜く。

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6度目のエース大西選手は苦しんだ。来年7度目のハワイ で借りを返さなければいけない。

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紅一点佐藤選手。初ハワイで得たものは多いはず。

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石田さんお疲れ様でした。ありがとうございました。

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金山さんお疲れ様でした。ありがとうございました。

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大西さんお疲れ様でした。ありがとうございました。

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亮子お疲れ様でした。ありがとうございました。

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みんな無事ゴールでなにより。

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乾杯!

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2011 IRONMAN WORLD CHAMPION ” Craig Alexander ” を囲んで。

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2011年が終わった。

新たな課題、目標が見えた今回のレース。これから1年どこまで集中できるか、それだけだ。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka