2010アイアンマンレポート(大西Report)

【2010 IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP に参加して】

壮行会でイエロージャージを頂戴し、チーム・Yの代表として聖地巡礼の旅から戻りました。
帰ってくると、日本は急に秋模様。
ここから、暑苦しいレポートを披露するのは気が引けます(ので、暑苦しいものは自分のBLOGに掲載)。

ここでは、参加の模様と、エピソードも含めた小話を披露しようと思います。

<そもそも・・・大会の参加者>

まず、チャンピオンシップに、どれくらいの参加者がいるか、ご存知ですか?
今年で見ると、プロ枠は男子68名、女子53名、それにエイジカテゴリーが大体1,700人くらい。
加えて、抽選枠ってのがあるんです!
毎年4月15日くらいに発表になりますが、こちらは世界中から100人くらい。
毎年日本人は1人か2人しかこの抽選に当たらないのですが、なんと!
今までに2人もいるのですよ、我がチーム・Yから!
あとは少ないですが、ハンディキャップ部門やら軍隊枠(?)とかもあるそうです。
結局、今年のエントリーリストで見ると、1930人いました。
ボランティアは5000人。
選手も、ボランティアも、メディアも、世界各地からやってきます。

<変わったルールと裏話>

スイムはウェットスーツ禁止。これは水温が高いから。
バイクではディスク・ホイール禁止。強烈なコナウィンドに吹き飛ばされてしまうから。
ランでは、ルールインフォメーションに記されている有名な一節があります。

No form of locomotion other than running, walking or
crawling is allowed.
“走る、歩く、這う以外で進んではいけない”。

1982年2月、第5回大会のゴール400m手前。
女子1位だったジュリー.モス選手は、走ることも歩くこともできず倒れたが、大観衆の声援に後押しされ、這って、這って、フィニッシュラインに片手をタッチしてゴール。
この後、その模様が米国ABCテレビで放送され、アイアンマンが空前のブームとなった伝説的なエピソードです。

また、今は運営上難しく、10月の10日前後と決まってきましたが、昔は、10月の「満月に一番近い土曜日」に開催されてました。
真夜中近くを走るランナーの路面を一番照らしてくれるのは、月の灯りのみ。
ハワイの道路には街灯なんてありませんからね。

<レース当日>

昔は一斉スタートでしたが、今年からはプロはエイジよりも30分前の6時半スタート。
おかげでスタート前の準備をするプロ選手を間近で見ることが出来ました。
プロのバイクラックには、現チャンプのアレキサンダー、昨年惜しくも2位になったクリス・リエトのバイクが並びます。

バイクだけでもオーラが凄いです。

自分が見ていて少し寂しかったのは、04年、06年のチャンプ、ノーマン・スタッドラー。
SCOTTのニューバイクをラックから取り出して、壁際でひっそりと空気入れをしていました。
昔のギラギラした感じがせず、実際のレースもそんな感じで終わってしまいました。

プロを見送って、今度は残り全員で7時に一斉スタート。
私は3.8キロを1時間6分ちょっとでスイムアップしましたが、更衣テントは既に大混雑。
バイクラックエリアも当然、1900台分もあるわけで、自分のバイクにたどり着くまでにとても時間がかかります。

やっとバイクをスタート。
序盤の10キロ前後は顔見世のようなカーブやアップダウンが続き、最後に一気にハイウェイまで登ります。
ここは左右に大勢の観客がいて、さながらツールを走っているような感覚です。

しかし。
ここを終えると、有名な「Queen Ka’ahumanu Highway」、略して「QUEEN-K」を走ります。
*ちなみにkamehameha大王の奥様の名を冠した道路です。
HAWI(ハワイ島の北端の町)までの1本道を往復するのです。

この道路が、このハワイのレースを象徴してます。

右も左も溶岩台地。
ハワイには今も、活発なキラウェア火山があり、「ペレ」と呼ばれ島民から畏れられる伝説の火山の女神がいます。
昔からの噴火活動により島全体は溶岩に覆われてます。

突風にさらされ、強い日差しにさらされての180.2kmのほとんどは、応援もなし。
選手はひたすら、ひたすらDHポジションで進みます。
カーブがほとんどない直線コースだからです。

今回はトータル10時間切りを目標に掲げていました。
一番長い競技はもちろんバイク。
ここでのタイムの短縮が、全体のタイム圧縮にも繋がります。
今回、ハワイには5度目の挑戦でしたが、今までの21回のアイアンマンでの自己ベストタイムを出すことが出来ました。
壮行会で頂いたイエロージャージ、マイヨジョーヌ・マジックでしょうか?

バイクラップ 5:17:28(180.2km)

ついに最後の種目、ランニングをスタート。
一度、アリードライブを南下し、ホテルやコンドミニアムが立ち並ぶ町並みを走ります。
ここではたくさんの応援に支えられます。
8キロ地点あたりをUターンしてまたカイルア・コナに戻り、再び右折。

また「QUEEN-K」を走ります。

当然、応援はエイド以外にはありません。
エアポート手前に、普段は立ち入り禁止の「Natural Energy Lab」のエリアに入ります。
幾多の名勝負を生んできた、もう一つのランの折り返し地点です。
ここで、気付くとあと13キロ程度。
目標の10時間まであと1時間。
普通なら1時間くらいで走りきれるところでしたが、もう最後に力は残っておらず。
水を被りすぎたせいか両足にマメも出来て徐々にスピードダウン。

結局、ランは3時間38分で、ゴールタイムは10時間9分21秒。
あと10分足りませんでした。
悔しいですが、振り返ってみて、やはりこれが今の自分の実力であると実感しています。

<レースを終えて>

大塚さんとは、03年に行ったコーヒー園にレース翌日に必ず行くのですが、その風景は素晴らしく、余韻に満ちています。
ただ、再びコナの街に戻ってくると、アワードパーティーの前に、既にあちこちで解体作業が進められ、ゴールゲートも崩され、普通の田舎町へと戻っていきます。
昨日は真夜中まで盛り上がったが故に・・・とても寂しい感じがします。

でも、じっと目を閉じると。。。
帰りの飛行機の中でも、電車の中でも、そして今でも!
ゴールの花道、そしてゴールゲートをくぐった瞬間の感動が蘇ってきます。

このゴールはやはり特別です。

この1年間、頑張ってやってこれたのも、このゴールがあったからだと思います。
そして、またここに帰ってきたい、そう思わせる魔法のような磁力があります。
世界中の鉄人達が渇望する究極のレース、そのゴールに、是非、皆さんもチャレンジしてみませんか?

また、一緒に練習しましょう!

チーム・Y 大西

 

お疲れさまでした。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

2010アイアンマンレポート(石田Report)

IMハワイレース報告

アイアンマンハワイのレースを11時間2分で終えました。各種目のスプリットタイムは以下の通りです。

スイム 1:21:59 (フィニッシュ時1,436位)

バイク 5:46:53(フィニッシュ時1,195位)

ラン 3:41:10(フィニッシュ時1,005位)

トータル 11:02:01

総合1,005位 (エイジ114位)

スイムは、ウエット無しでの初のアイアンマンディスタンスのスイム。スイムが苦手な自分としてはどれぐらいのタイムでスイムフィニッシュ出来るのか未知数であり、不安でした。ただし泳いでみると、海水で身体が浮くためと、大会数日前に購入したXTERRAのスピードスーツに効果があるのか、思ったよりスムーズに泳ぐことが出来ました。プールではよくキックが邪魔をしていると言われますが、あまりキックをせずとも身体が浮くので、ウェットスーツを着ているのと同じ感覚で泳げており、これはひょっとしたらいいタイムでフィニッシュ出来るのでは、期待しながら泳ぎました。しかし、泳ぎ終えて時計を見ると、タイムは1時間21分。いつものウエットを着てのスイムよりは、約10分遅いので少しがっかり。

トランジションエリアには、予想通り残っているバイクな少なかったです。そんななかスイムでの遅れを取り戻そうと、かなりいいペースでバイクを飛ばし、前にいる選手をひたすら抜かしました。しかしいくら抜けども、目にするのは、おばさんか、おねーちゃんか、おじいちゃん系の選手のみ。なかなか自分のエイジグループの人間には追い付きませんでした。そうこうしているうちに、80~90K地点でハビィ地区に突入。それまでも風は吹いていたのですが、このハビィ地区を左折してからの強烈な横風には、驚き、恐怖さえ感じました。バイクが流されないようにバランスをとるのに精いっぱいで、こわごわとしながらバイクをこいでいました。また、コース自体、急坂はないものの、向かい風となだらかな坂の連続には、思ったより足を疲弊させられました。当初のバイクフィニッシュは5時間30分を予定しており、最初の90Kはほぼ2時間40分でいいペース。これは目標タイムでフィニッシュ出来るかなと期待していましたが、後半の坂、向かい風を克服するには力が足りず、徐々にスピードが落ち、結局5時間46分でバイクフィニッシュ。

スイム、バイクの遅れを取り戻そうと、ランはハイペースで走り始めました。バイクを乗っている時も、予想よりフィニッシュが遅れそうなものは分かっていたものの、バイクで足を使い切るわけにはいかないので、幾分貯金を残すことを心がけてライドしていたので、それなりに走れる自信はありました。最初の5Kは20分40秒、10Kで41分台とハイピッチでしたが、心拍数は150以下であり、あまり無理をしている感覚はありませんでした。しかし、その頃より、腹部の不快感、膨張感、腹痛が開始。その後、下痢でトイレに何度もかけこむはめになり、とても走るのに集中出来なくなりました。またジェル等の甘いものを身体が受け付けなくなり、吐き気も覚えました。どうもあまり意識はしていなかったものの、やはり暑さの中で身体を酷使していたので、内臓機能が疲弊したのかもしれません。このような経験は他の選手からはよく聞いていましたが、今まで自分には全く無縁なものでした。そうしているうちに、走るのが苦しくなり、歩き始めました。今までアイアンマンのランで崩れたことは一度も無かったので、正直かなり悔しかったです。「これで今日のレースは終わった。何時間したらランをフィニッシュ出来るのかな。5時間以上かかるのかな」と半分諦めのモード。そんな悔しさを噛みしめながら、クィーンKハイウェイの下り坂をジョギングしては、歩くという展開に。どんどん周囲の人間には抜かされました。しかしながら12Mぐらいで4度目のトイレに駆け込んだ時、(汚くて恐縮ですが)すべてお腹のものを出しきったら、急に便意も収まり、再び走れるような気が出てきました。徐々にペースはキロ5分に戻り、ハーフを終えた時点で、時計を見ると2時間弱。「ここで踏ん張れば何とかランで4時間を切れるかもしれない。更には、ひょっとして3時間40分を切れば11時間以内でゴールできるかもしれない」と突如具体的な目標が出来ました。その目標設定をしてからは、足がどんどん動くようになりました。そして、いつもであれば、25K、30K過ぎからが苦しいのが、逆にペースが速くなり、キロ5分ペースが、4分30-40秒ペースまで上げられ、心拍数も150前後まで追い込むことが出来ました。あれほど序盤で苦しみ、諦めていたのが、嘘のようであり、いつのまにか苦しみが過去のものとなっていました。結果、残りのハーフは周囲のランナーをごぼう抜きにする中、ほぼ1時間40分で走り終え、3時間41分でランをフィニッシュしました。

レースを終えた時点での感想は、かなり辛かったなというものです。又自分としては、各種目で自分の思った通りのタイムでフィニッシュ出来なかったという点には、後悔の念もありました。ただし、今こうして冷静に振り返ってみると、レースを最後まで投げずに、ランでつぶれることなく、復活を遂げることが出来たこの経験というのは、今後のレースで生きてくる貴重なものだったかなとプラス評価しています。

最後に、このハワイの大会は初出場ですが、やはり他のアイアンマンレースとは違う、重み、達成感、やり甲斐があります。まだ今はリカバリーモードなので、あまり次のレースの事は考えたくないのですが、しばらく休憩をしたのちに、また来年の「Road to Kona」を考えていくのだと思います。

石田 力

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お疲れさまでした。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

佐渡トライアスロンツアー(小林Report)

小林です。

佐渡は3回目の参戦でした。1年目リレー(2年前swim)、2年目(去年B)、そして今年もB。去年まではずっと大学の友達と出ていました。スイム練で知り合ったちえさんを通じて昨年秋頃から皇居ランに参加するようになり、チームYにお世話になり始め、大島合宿などを経て、今年の佐渡はYのツアーに参加させて頂くことになりました。

仕事柄、春からずっと屋外で日に当たっているので人並み以上に日焼けしています。なので、すごい速い選手に見られがちなのですが、実は期待を裏切り普通です。ストイックな練習の結果の日焼けではないのですが、よく誤解されます。

当日の朝、入水チェックの後スタート待ち。しかし女子Bがわたしだけだったのと、スタート前は自分の世界に入るくせがあるので、ギリギリまでキャップもかぶらず選手権のスタートを端っこで見てました。そしてスタート。バトルを避けてゆっくり泳ぎだし。しかし結局同じような考えの人達の塊に飲み込まれ、避けたはずのバトルを地味に味わいました。

なんとかスイムアップし、バイクスタート。乗車ライン越えて走りながらメーターをいじってると「アッキー!」と声が。でもわたしチームで最後だろうし、もう小木に移動しちゃってるだろうからここには応援いないよね、なんて思って油断して顔を向けると青いジャージの方々がわたしの名前を呼んでくれてました。待っててくれたー!と嬉しくなりました。と同時に、ずいぶん待たせてごめんなさい、の気持ちも…

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バイクはまったく上がらず、でもDHポジションが基本だ、と言われたのを思い出し、よっぽど辛いとき以外はずっとDHで乗りました。なんだかサイクリング並のスピードではありましたが、ポジションも調整していただいたおかげでお尻があまり痛くならずに漕げました。すごく暑くて集中力を欠く場面が何度もあったので、給水で氷水をもらうたびにザブザブ体にかけながら漕ぎました。小木の坂、小木の坂…坂のどこに応援隊はいるのー!と思い、でも辛くて顔を下げちゃったときに「アッキー!!」と怒鳴られ、がんばれ!の横断幕?をどん!と見せられました。こんな辛いとこにいたのね、そーね、登り始めじゃ意味ないよね、と思いながら、でも気の利いたリアクションを取る余裕はなく心の中で感謝しながらなんとか登りきり、坂突破。でも、これで登りは終わり?と思いきや登り坂はまだまだあって、まだあったんかい!!とかなり凹みました。

ランは、どれも遅いけど3種目の中では一番マシでした。沿道の島の方々の声援みんなに、ありがとー!と応えて手を振りながら走りました。そしてゴール。

宿に帰って荷物の整理をしてからAのお出迎えに再出発。自分の倍の距離をやり抜いた仲間達のゴールはみんなカッコよかったし、感動しました。いっぱいゴール写真にも写りました♪そして21:30にすべての照明が落ちて花火。過去2回は見ないで宿で過ごしていたので、3回目にして初めての花火。また感動しました。なんで今まで見なかったんだろう…もったいないことを!

今回は、ゆるい制限時間に甘えて、まったくタイムにこだわらないレースをしてしまいました。なので個人的には達成感はあまりありません。リザルト見て、これじゃいかん!と反省しました。がんばった仲間と素直に健闘を讃え合えるように、練習がんばって来年リベンジしたいと思います。

大塚さん始め応援隊員のみなさん、暑い中を朝から晩まで本当にありがとうございました。頭が下がります。同部屋の女子部のみなさん、それぞれマイペースで、そしていろいろ話せて楽しかったですありがとう。そして男子部のみなさん、みんなカッコよかったです(一瞬のランとゴールしか見てないけど)。

来年はタイムと順位にこだわったレースします。がんばります。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。」

以上。

 

小林さん、お疲れ様でした。こだわりが大切です。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

佐渡トライアスロンツアー(植野Report)

植野です。

7月のショートに続き、2回目のトライアスロン大会。
今回の最大の目標はB完走だが、できれば6時間切りして、来年のロング完走に向けて自信をつけたい。

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水温28度の中、AM7時スイムスタート。
ぬるい温泉につかってる様な温かい感覚。やはりロングスーツは暑すぎて、1つ目のブイで早くも身体中が熱くなり呼吸が苦しくなる。それでも、2つ目のブイをクリアーし、なんとかスイムフィニッシュ。

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その後大塚さんの応援を背にバイクスタート。しばらく巡航30キロで走ってると、いつもより前腿に違和感があり、ここで1つ目のハプニングに気づく。前日のサドルのネジ締めが甘く、サドルが一番下まで落ちていた。しかし、サドル後方に座りなおし、このまま走り続ける。20キロ地点で土佐犬のニックネームの瀬河さんが多量の汗(よだれ?)を飛ばしながらエールを交換し、パスしていく。その後、前腿の疲労もピークに達し、小木の坂を登る。

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(植野さんがんばれ!)の応援に奮起し、登り続ける。厳しい状況での応援は涙が出るほどうれしく、力になりました。いよいよ最後のラン。
そして第2のハプニング。疲労した前腿の痙攣がはじまる。走っては止まり、走っては止まりの繰り返し。途中、青木さんとハイタッチし、お互い励まし合い、渡部さんには、「歩かないで走れ」と喝を入れられ、折り返し後は歩かずになんとかゴール!!

記録は目標の6時間には程遠い42分オーバーでしたが、安堵し、達成感で胸いっぱいになりました。

トライアスロンはハプニングはつきもの。それを乗り越えるからこそ完走の喜びは大きい。トライアスロンの世界に導いてくれた大塚さん、厳しい暑さの中応援してくれた応援団のみんなに感謝します。ありがとう!!

以上。
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植野さん、お疲れ様でした。来年は本当の佐渡、Aに。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

佐渡トライアスロンツアー(峯野Report)

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峯野です。

昨年初めて、佐渡Aに出場、無事完走することができ、来年は記録を狙おうと思ったのが、昨年の11月。今年は、佐渡で良い記録を出すことだけを念頭に一年やってきた。運良く、4月に宮古島トライアスロン大会に出場することができ、そこでは自分の思うような結果を出すことができず、佐渡への思いはなおさら募った。

宮古島後は、しばらくは練習メインで、7月には北丹沢12時間耐久山岳レース、チームY大島合宿に参加、幕張トライアスロン、直前にはATCカップに参戦した。しかし、調整方法を間違え、7月後半にふくらはぎを負傷。練習できない不安もあり、8月にはATCカップを強行出場。これにより、怪我が悪化し、ついには佐渡大会までに治すことができなかった。このままでは、完走すらできないと不安100%での佐渡入り。

クラゲ

追い討ちをかけるように、前日の試泳で、クラゲに顔面を刺され負傷。モチベーションはさらに下がり、応援に回ることを考えた。しかし、そんな中でも、出場を決意させたのはチーム皆の気合であった。チーム力とは恐ろしいもので、時として個人に何百倍ものエネルギーを与えてくれる。そして、何より力となったのが、応援団。小木の坂を目標に、バイクを頑張れたのも応援団のおかげであった。

残念ながら、ラン序盤でのDNFとなってしまったが、自分にとっては次につながる、とても有意義な大会であった。

不撓不屈

そして、特に勉強になったのは、チーム皆の不撓不屈の精神。

怪我をしながら、ベストタイムを出す方、自転車のチェーンが切れても完走した方、皆の姿すべてが勉強になった。トラブルを抱えながらも、それを乗り越えることが、まさにトライアスロンであることを、自分なりに、ほんの少し感じることができた大会であった。

まだまだ、経験が足りないので、経験を積み、諸先輩方に追いつけるように頑張りたいと思います。

そして、来年また佐渡でリベンジします。

チームの皆様、大塚さん、そして応援団の皆様、どうも有難うございました。

以上。

 

峯野さん、お疲れ様でした。そう ”大人の部活” です。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

佐渡トライアスロンツアー(神田Report)

神田です。

さて
佐渡レポートをわたくし的視点でおおくりします。
一日目
Yメンバー二人と東京駅で待ち合わせていざ新潟へ。
お二人とも不安と緊張でナーバスモード。自分もつられて緊張。
ため息多目の中新幹線で新潟へ。ジェットフォイルに乗り換えいざ佐渡へ。
移動中にメンバーにクラゲ被害発生の情報が入りさらにナーバス度UP
佐渡でのバス移動中はネガティブ発言連発。

お二人はなんで大会にもうしこんだのかなぁ~

就寝時もかなり緊張していたようで寝苦しそうでした。

二日目

早朝から準備開始
嫌でも緊張感が高まるが、お二人はスイムスタート前には落ち着いた雰囲気でちょっと感心

 
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遠浅の綺麗な海でスイムスタート
今までの中で一番泳ぎやすかったがまぶしい…
そして暑い。

体力を温存しながら泳ぐ。ただ3.8キロはやはり長かった…

 
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バイクパートは突っ込みすぎに注意して、こまめな給水と30分毎と補給を心掛ける。
心拍数は130をキープ。時速30キロで巡行。

50㌔地点で金属音がしてパンクかと思ったが何事もなく終了。
55㌔地点で長めの坂が始まり よしっ と気合いを入れて順調に登っていたところ、

カチャ

音がしてペダルが軽くなりバイクが失速。
見るとチェーンが切れて道路に落ちている。
あわててピンディングを外し降車。

レースが終わった…

時計を見ると9時50分
早かったな…

なんとかならないかと相談すると10㌔先にメカニックがいるという事なので

修理できるかわからないけどバイクを押して行く事に

バイクを押している間に多くのYメンバーにすれ違い励ましをいただく。
なんとか復帰したい。

 
10㌔を走りメカニックに到着。
当初修理は無理だと言われるが
メカニックのがんばりにより奇跡的に復活!!
佐渡のメカニックのおじさんありがと~ございます。
 
レースに参加再び参加できる喜びを感じながら190㌔を走破。
すれ違うYのメンバーに大いなる元気をいただきました。
ありがとうございます。
 
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夕方の雰囲気漂う中42キロのランパートスタート。
 
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意外と順調に30㌔まで走ることができました。

 
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ここでもすれ違うYメンバー、大応援団に大いなる元気をいただきました。
正直涙が出そうになりました。めちゃくちゃうれしかったです。
 
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ものすごく辛い最後12キロを走り終えて、
みんなの待ってくれているゴールで、みんなと同伴でゴールができたときは最高でした。
 
大人の部活最高です。
 
来年もYメンバーとして参加する事を誓います!!
 
以上。
 
 
 
神田さん、お疲れ様でした。来年は本当の走りを。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

佐渡トライアスロンツアー(余川Report)

余川です。

「みんなの笑顔とあたたかい声援」「Bは一回まで!」からあっという間に一年がたった2010年9月5日。とうとうレース当日がきました。前日、前々日から緊張してかなり挙動不審。大塚さんに「緊張してるの?」と聞かれ「緊張してますよ。」と即答。家でも準備はしてきましたが連日あれこれ遅くまで準備をして同室の皆さんにご迷惑をおかけしました。なのに当日の朝、最後の確認でバイクに空気を入れたらバルブをへし折る始末。うわ~とオロオロしているところへ大塚さん登場!あわあわしている自分の前でパパパとチューブ交換をしてくれました。もうこの時点で涙が出そうになりました。

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で、スイムスタートの直前、チームのみんなと合流し応援団のみんなに「でこ~頑張れ~」とあたたかい声援を受けた時点で緊張と興奮はピークに!感極まって涙がポロリ。は、良かったのですが涙と一緒にコンタクトもポロリ。ここでもあわあわしている自分に応援団のみんながコンタクトをすぐに見つけて鏡をだしてくれて助けられました。

そしてなんとか無事スイムスタート。スイムは一番苦手なのですが、レース前に三浦の遠泳4キロは何とか完泳?出来たのでマイペースで泳ぎフィニッシュ。遅かったので周りに人が少なく魚の群れを見れたりして緊張が少しとけちょっこしほっとしたりしてました。

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とお次はバイク。トランジットにはもうほとんどバイクは残っておらず、みんなすごいな~と思いつつ脱水予防のため「OS-1」というスポーツ飲料より電解質が多い飲料とゼリーを摂取。ポケットには頂き物のピットイン!スタートしてすぐに応援団のみんなの笑顔と声援で元気をもらい、大塚さんに名前を呼んでもらって何だかほっとしていざ出発!バイクの練習はスピニングとジムのバイクをやっていたものの190キロは始めてて予想もつかない距離でした。いまいったい自分は島のどこら辺にいるんだろうと思いつつコース地図も一応もっていましたが勿論見れず。でも暑い中道端で島のおじい、おばあ、子供も大人も笑顔で応援してくれて目が合うとにこっと笑って「ねえちゃんがんばれよ~」とあたたかい声援。坂が多く途中四回程足がつって走れなくなり梅干と水を何度となく摂取し上る。上った先には佐渡の青く綺麗な海と空がパ~と広がってとっても気持ち良くって頑張ったかいがあったな~と自分を励ましたりしてました。が、やはり190キロ!だんだん疲れが出てきて予定時刻より遅くなり焦りましたが、この夏の猛暑の中、島4周を11時間かけて挑んだ大島合宿での自分の頑張りを自信につなげなんとかバイクフィニッシュ!
 
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残り5時間半くらい、自分の好きなランの出番だ!と喜んで走り出しました。と、すぐ先であおキテイー監督?!が一緒に走りながらアドバイスをくれて何だか自分がプロ選手みたいでかっこいいな~と思いつつ、その後ろでは相方ブラッキーがレース後で疲れてるにも関わらず声援をくれてまたまた元気をもらっていざスタート。はじめの10キロは良かったものの徐々にペースダウン。走っても走っても先に進まず段々不安になっていると「でこちゃんだ~」と遠くから種さんが走り寄ってきてくれて「でこちゃんなら大丈夫、絶対大丈夫だよ!」と、かとちんも笑顔とタンバリンで「でこ~頑張れ~!」と、大塚さんの大きい手で握手した時はお父さんに応援されてるみたいで何だかほっとしました。
 
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そして須藤団長の熱い声援、遠くに離れても須藤さんの熱い熱い声援は響き渡り、他の選手のみんなも頑張ってるんだから自分も頑張らなきゃと思うことができました。また途中Yジャージを着たチームのみんなとすれ違うたび応援してもらいほっとしたり、大先輩CHIEさんも「その調子!」と嬉しい声援をかけてくれて、暗くなってからはわざわざ近くまできてくれて握手してくれたりしました。みんなに元気をもらいエイドでは一度も足を止めず歩きながら補給しそして残り5キロ。
 
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暗闇の中遠くに灯篭が見えてその先に応援団のみんなが待っててくれて。暖かい灯篭の明かりと綺麗な星空の下、長時間の応援で疲れているにも関わらず応援団のみんなが一緒に走ってくれて、少し朦朧としていた自分でしたがあの光景は忘れられません。そしてあと皇居1周か~!と思って走っていましたが走っても走っても商店街が見えず時間も押し迫り、関門と時計の電光掲示板とのおっかけっこ。でもこの夏、暑い中皇居を走りながら、大島を走りながら、スピニングやジムで練習しながら頭に思い描いたチームみんなでの同伴ゴールをしなきゃ!みんなが待ってるんだから!
 
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残り300メートル最後の力を振り絞り、前を走る男性二人を追い抜きダッシュ。
するとその先にYジャージのみんなの姿が見えて「やっと会えた~!」喜びと安堵感がこみ上げる中「でこ~」とみんなが笑顔で迎えてくれて、あのまぶしく光るゴールゲートをチームのみんなと一緒にくぐることが出来ました。本当に長い一日だっだけど一生忘れられない時であり、亀な自分ではあるけれどひとつの自信につながる貴重な経験でした。ここまで頑張れたのも自分の頑張りもありますが、みんなそれぞれの目標に向かって共に練習し楽しみやつらさをあじわいお互い励ましあいながら、最後にみんな笑顔で喜びを分かち合える、そんなチームのみんなに出会えたからだと思います。本当にありがとうございました。
そしてこのような出会いと経験をもたらしてくれた大塚お父さんに感謝感謝です。ありがとうございました。
 
以上。
 
 
余川さん、お疲れ様でした。トライアスロン語って下さい。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

佐渡トライアスロンツアー(瀬河Report)

瀬河です。

今年の大島でデビューしてATCカップと今回の佐渡で3回目のトライアスロンとなります。デビュー戦の大島ではスイムでタイムオーバーしてしまいさんざんな結果に終わってしまいました。今回は佐渡Bタイプでの参加ですが完走できるか不安でしたが「今まで練習してきたのだから大丈夫」と自分に言い聞かせながらスタートを向かえました。

まず最初のスイムですが、前回の大島での失敗は波が高かったせいもありましたが最初に飛ばし過ぎて心拍が上がりきってしまい力尽きたのが原因だと思っています。(完全な戦略ミス)それを教訓にし前半の500mぐらいは徐々に心拍を上げながら慎重に泳ぎました。
途中何度かバトルに巻き込まれながらも何とか2kを泳ぎ切りました。
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バイクですが佐渡のコースは景色もよく途中アップダウンも有りますが平坦な所も多く走りやすかった事もあって時速32~3キロのイーブンペースで走る事が出来ました。
気温が暑かったので脱水症状ならないよう水分と補給を取りながら走りました。
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補給はSAVASのピットインリキットを半ぷんづつ30分おきに取りながら水分は喉が乾かないようにこまめ取るようにしました。後半に差しかかったころ、目の前に激坂が現れました。沿道で応援していた方が「コースで一番きつい所です。頑張ってください」と声を掛けられ「これが噂の小木の坂か」思いながら前半の急斜面に立ち向かって行きました。
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「大島合宿、白石峠とこれ以上の練習を積んできのだから大丈夫」と思いながら・・・・
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坂を上りきって少し平坦になったところでチーム・Yの旗が目に入りました。
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大塚さん、須藤さんをはじめ応援の方々に大声で名前を呼ばれて嬉しかったです。
この暑い中、応援の方も大変なのに頑張っているなと思うとさらに気合が入りました。そしてバイクフィニッシュを向かえ最後のランに入りました。猛暑とお尻の痛みと足の疲れで前半の10kは心が折れそうなぐらい辛かったです。ぜんぜん足が前に出ませんでした。途中のエイドで氷水をかけてもらい体を冷やしながら走り続け後半はすこしペースが上がり感動のフィニッシュをしました。この後はAタイプの方の応援を商店街とゴール前でしました。応援していると自分も絶対ロングを完走してやろうという思いがこみ上げて来ました。
来年は絶対Aタイプに出ます。
距離が倍になり辛さも倍になりますがフィニッシュの感動はそれ以上でしょう。
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ほぼ同じ時期にチーム・Yに入会したライバルの柏木さんと肩を並べられるように頑張って行きたいと思います。
次の目標は宮古島を完走することです。
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以上
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瀬河さん、お疲れ様でした。これからです。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

佐渡トライアスロンツアー(柏木Report)

柏木です。

やりました!

目標の佐渡ロング完走しました!

何なんでしょう?この達成感は!

昨年までは一人でマラソン大会に参加してましたが、これほど達成感を感じたのは初めてです。

これが、トライアスロンなんですね!

私は6月の大島でデビュー、スイムで溺れそうになりましが何とか完走、その後、8月の灼熱ATCカップ、そして今回の佐渡ロング参戦となりました。

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スイムは一番自信が無く、泳ぎきれるかとても心配でしたが、
クラゲを避け、エイに注意し、海草に絡まりながらも何とかゴール出来ました。
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バイクは、序盤スイムの疲れが残りましたが、補給食のおかげか?
徐々にペースを取戻す事が出来ました。
途中、神田さんがチェーン切れのトラブルでバイクを押しているのを発見しましたが、
何も手伝う事ができず申し訳ありませんでした。
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バイクでの補給は20km毎にSAVASピットインリキットを使用しました。
暑さで補給も厳しかったですが、SAVASピットインは味がおいしく補給し易かったです。
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そしてバイク終盤の小木の坂では、田中さんと励まし合い力をもらい登る、
限界ギリギリで登っていると、大声で名前を呼ばれビックリ!
大塚さん須藤さん他応援隊の皆さんでした。
名前を呼ばれると本当に力が出ます、感謝してます。
激坂を登りきり、ついにバイクゴール!
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そして、一番きつかったのがランです。
トランジションエリアでバイクから降りると、足を使い果たし既に両足が攣る寸前「これで42km行けるのか?」なんて思いましたが、「絶対完走すると決め」ランスタート!少し走ると足の状態は何とか大丈夫そうなので徐々にペースアップ、途中またまた須藤選手他応援隊の方々に励まされ、第一折返し地点へ到着、折り返すと直ぐ後ろに増川さんと井上さんがいた!ペースを落とすと直ぐに追い抜かれそうな位置だった。何とかペースを保ち第二折返し地点に到着、折返したあと後ろを確認すると、やはり直ぐ後ろに、増川さんと井上さん、二人に声をかけ先にゴールを目指す。
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そして須藤選手他応援隊の方々が見えてきた、大声で声援を受けハイタッチで迎えてくれた。しかし足がそろそろ危険な状態になり、応援隊通過直後100mほどで左足太ももが完全に攣ってしまい、1歩も動けない状態に。しばらく足を伸ばし回復を待っていると、「大丈夫ですか~~!」と何度も何度も大声が聞こえてきた、しかし足の攣りは直らない!全然動けない!そして応援隊が走ってきてくれて、氷と塩などを持って来てくれた。氷で冷やすと足が復活、ようやく再スタートできました。応援隊の方々本当に感謝してます。ここからゴールまで、後ろからのプレッシャーで本当に辛かったです。ラスト1kmほど、既に日が暮れ真っ暗の中を走っていると、明るい光が見えてきた、ようやくゴールだ!と思った時、マイクでゼッケナンバーと、名前をコールされた、その瞬間大歓声?とても感動しました。ウイナーズロード(商店街)をハイタッチで通過、何人とハイタッチしたんだろう?最後にチームYのメンバーとハイタッチ!
このウイナーズロードのハイタッチとても感動的で、まるでトップで走っているような感覚がありました。
そして感動のフィニッシュ!
次にフィニッシュした井上さんとは、なんと3分差もう少しで抜かれるところでした。
ロング完走は私の大きな目標でした。
目標を達成できたのも、応援隊をはじめチームYメンバーのおかげと思います。皆さん本当にありがとう御座いました。
そして大塚さんありがとう御座いました、とてもいい経験が出来ました。
これからも、次の目標に向かい頑張っていきます!
次の目標は宮古、タイムも狙います!
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以上
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柏木さん、お疲れ様でした。ロング最高でしょ!

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

佐渡トライアスロンツアー(井上Report)

ボブ1井上です。

2004年に通りすがりのガレージ(環八国道1号店)で大塚さんに出会い、勢いでトライアスロンを初めてから6年を迎えました。競技を始めてから、チームYツアーで佐渡トライアスロン、皆勤。今年で6回目の参加をさせて頂きました。Aタイプは5回目。目標は自己ベスト。今年は今までで1番練習し、距離を踏んでレースに挑みました。レース2日前に佐渡入り。ゆっくり過ごし、海の幸を思う存分食べ、佐渡を満喫しました。定宿の「浦島」は食事がおいしく、女将さんが美しい!(乙姫のごとく!)

レース前日朝に、早起きして宿の前の海で試泳。先に泳いでいた方達に、クラゲが多数と聞き、クラゲよけをしっかり塗って、海に入りました。同行のパートナーはクラゲよけを塗っていても5箇所刺されましたが、私は無傷。しかし、30分ほど泳いで、陸にあがりかけ水深15センチ位のところを歩いていたとき事件が起こりました。まず、足裏に柔らかいひらべったい感触がむにゅっとし、それが羽ばたくように動きました。「な、何か踏んだ!」そしてその数歩のちに、まるで釘を踏んだような激痛が足裏に走ったのです。あまりの痛みに歩けず、這って岸に上がり、宿の前で唸っておりましたら、ありがたいことにチームメイトの看護師さんと歯医者さんが手持ちの薬で介抱してくれ、そして大塚さんが佐渡総合病院に連れて行ってくれました。2年前にもレース中溺水し両津病院に入院した私。佐渡の病院の診察券が増えていきます・・・。レントゲンを撮り、足の皮膚内に異物がないことを確認してもらいました。「明日のレースに出たいのですが」とパートナーが医師に話すと、むちゃくちゃ怒られました。「無理矢理出て化膿してまた来たって知りませんからねっ!」す、すいません・・・。痛み止めが効き、歩かなければ痛くなくなりました。

いろいろ調べたところ、状況からして浅瀬にいたエイのたぐいを踏んで尾びれの毒棘に刺されたのではないかと推察されました。毒の代謝には24時間から48時間かかるとあります。レース前日エイに刺される。思いも寄らないアクシデント。刺されたもんは仕方ないので、走れなければ応援団に急遽入部し、全力応援しようと決め心を鎮めました。

昼食の焼き肉も、夕日バックの撮影会も、豪華夕食もきちんと堪能し、みんなのレース前の一言抱負に笑い、感動し、レース準備万端して就寝。

起床。痛み軽減も、足着くと痛みがあり、ランは絶望的と思われました。

ボブ2

DNSを口にすると、皆ほほえんで「行けるところまで行ってみたら?」と励ましてくれます。その気になり、スイムスタート。中盤、顔をクラゲに刺され恐怖しましたが、プルの合間にこすり洗いして事なきを得ました。今回の教訓。海の生物に刺されたら、真水ではなく海水で毒棘を洗い流すこと!冷やさず、温めること!勉強不足でした!!何度か他選手に足をつつかれ、痛みに縮み上がりつつスイムアップ。

ボブ3

バイクスタート地点で応援部隊が声援をくれます。励まされ、ランが駄目そうなら、バイクだけでもベストタイムで行こう!とほぼ全力で走りましたが、110㌔地点で足の痛みが耐え難くなりました。硬いバイクシューズでのペダリング繰り返しで足先が圧迫され、鬱血した模様。拍動性の痛みで靴を履いていられず、シューズを脱ぎ除圧。シューズを踏んで走りました。なかなか難しく、スピードも気力も低下。CHIE嬢がハイスピードでパスしていきました。あっという間に視界から消える彼女を見送り、もーだめだとリタイアを決意。160㌔地点の応援団のところまでなんとか行って、みんなと合流しようとじわじわしょんぼりと自転車をすすめました。到着した小木の坂は難所です。普段でも登りの遅い私、まさにカタツムリのごとく時速6キロで進みます。長い坂道、応援団はどこにいるのー!半泣きで漕いでいるところ、後ろから「喝!!」の大音声。増川さんが超軽快、私の三倍速位で登ってきます。ひえー。「バイクフィニッシュまで頑張れ!」と朗々と励まされ、返事もできず涙目で訴えようとするも、その暇もなく、増川さんは瞬速で消えていきました。

ボブ4

まもなく!ようやく応援団が見えました。かとちんが笑顔で駆け寄ってくれます。申し訳なく思いながらも、「もう無理!ここで終わりにします・・・」と告げました。確かに聞こえた筈なのに、しかし誰も返事してくれません。返事の代わりに座り込んだ私に氷水をくれ、冷やしてくれ、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれます。大塚さんが時計を見て、「もう三分たったぞ。いつまで居るんだ?」リタイア、不受理です。愕然としつつ、足を触ると痺れも痛みも嘘のように消えていました。2時間のシューズ脱ぎ漕ぎが、効いたのでしょうか。そうなれば頑張るのみ。靴もきちんと履いて、出発しました。充填いただいた気力のお陰で、バイクは7:35でフィニッシュ。一度あきらめただけに、遅いタイムよりたどり着いた喜びが大きく感じられてしまいました。

ランは無理かと思いましたが、トランジット同時の女子選手(初対面)に「行けるところまで行きましょう」と励まされた上、昔CHIE嬢が呼吸苦でぶっ倒れつつも救急車を追い返して前進を続けたこと(一般人は真似してはいけません。)を思い出してしまい、まだ倒れてもないのにあきらめるわけにはいかないと、おニューのニュートンを履いて出発しました。ニュートンは前足部で着地するシューズで、そこに傷があるので余計痛いのではと危惧していましたが、クッションが良いのか、アドレナリンが出ているのか、バイクの時より痛みがありません。とりあえずCHIE嬢を目指し、無心に走りました。

ボブ5

一時間ほどで見つけた彼女は、まっすぐ歩けず、蛇行して、表情もうつろ、声を掛けてもかすかに反応するのみのひどい有様(熱中症?)でしたが、やっぱり前進し続けていました。眼力で先に行けと指令され、心配しつつ、祈るような気持ちで先行。何か考えると迷うし辛いので、終始無心を貫き、とにかくひたすら応援の人にお礼を言い続けて走りました。

ボブ6

これはチームの先輩から習った事。辛いときには、応援の人にお礼を言うと元気をもらえるんだよと。ほんとです!でも特に元気をもらえたのは、やっぱり三回通る神社の前で応援している我らが応援団。大塚さん、かとちん、種ちゃん、SUDO選手、ほんとに元気をありがとう。そしてYジャージのメンバーとすれ違うたびに気力が沸きました。みんなありがとう!途中でエイドステーションのブルーシートにぶったおれ長期滞在中のパートナーを発見。喝を入れて回収。また、歩いていた田中さんを発見。同じく増川さんから頂いた「喝」のおすそ分け。(笑)

ボブ7

ランパートはコーラと温茶のみで、へたることなく走りきれました。奇跡?の自己ベスト4:15、R順位60位(柏木さんは4:10で50位!)正直、あんまり暑さは感じませんでした。まさに怪我の功名ですね。DNFしたい弱い心をみんなに助けられ、ゴールでき、ほんとに全ての人に感謝しています。一人で走っているんじゃないなと、実感しました。また来年もよろしくお願いします!

大塚さん、来年も来てくださいね!!

峯野さん(クラゲに刺されDNF)来年、勝負です!

ボブ8

佐渡の花火が私の1年の終わりです。

ということで、今、正月休みですが、また練習、頑張ります。

以上。

 

井上さん、お疲れ様でした。気合の走りでしたね。

BOSS1small

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka